初めてのお月さん

まあ、俺の独断と偏見で適当に解説します。


 

★人物編

名前 読み方 解説
天沢郁未 あまさわ・いくみ 鍵・Tac系統ゲーム史上最もエロいヒロインにして主人公。ついでに言うと、鍵・Tac系ゲームのヒロインで、俺が唯一萌えたのもこの人。
母親が怪死を遂げたため、その真相究明のために、単身宗教団体FARGO(ファーゴ)に乗り込む。そこで志を同じくする晴香・由依と出会う。
様々な困難と、圧倒的な悲劇が繰り返される中、それでも自分を保ちながら真実へと近づいていくが……。
17歳女子高生。性格はエロエロで、男も女も全く見境なし。一方で芯が強く、非常に明快なビジョンと抜群の行動力を持つ。頭の回転もいい。フットワークが軽く何かと頼れる女の子。
あらゆる意味でパートナーに欲しい人材。
陸上の実力は全国レベル。北国の某・雪娘と勝負してほしい所だ。
巳間晴香 みま・はるか ストレートな背徳系ヒロインで、義理の兄への愛情が行動原理になっている。
教団内部に侵入し、教団の研究員として働いている兄を連れ戻すべく画策している。
郁未を只者ではないと見抜き、共に行動する事を持ち掛ける。
性格的にはややきつめだが、基本的には優しいというヒロインの王道。
プレイの仕方によっては、実にあっさりと真っ二つになっちゃったりすることもある、かなり不幸なヒロインでもある。
17歳女子高生。割と大人びた雰囲気と容貌を持っている。
名倉由依 なくら・ゆい トラウマ封じの王道を行くヒロインで、辛い事=忘れちゃったという構図にモロに当てはまるヒロイン。
姉が教団内部にいるため、連れ戻そうと必死に頑張っている。
かなり天真爛漫な性格だが、子供っぽい所が目立つ。
晴香には苛められているらしい。
かつて自分のではなく、大好きな姉の手首をぶった切った経験を持つツワモノでもある。
プレイの仕方によっては、やっぱり撃たれて穴だらけにされちゃうこともある。
16歳女子高生。貧乳・幼児体型。後の上月澪の原型との専らの噂。
鹿沼葉子 かぬま・ようこ 鍵・Tac系元祖無口キャラ。
今にも「嫌です」とか言い出しそうだとの専らの噂もあるが、俺はこの人のほうが好き。
信者としてはかなり年季が入っている上にかなり優秀な人で、郁未が入ってきた時、A棟にはこの人以外の信者はいなかった。
過去に物凄い経験をしているが、世俗と断絶しているために、全くその辛さを抵抗なく受け入れてしまっていた。
郁未と語ったり、無理矢理ゲームをさせられたりしているうちに少しずつ「普通」の感覚を取り戻していく。
ある意味、郁未の一番の親友はこの人。凸凹コンビだけど。
22歳。ゲームクリアの瞬間23歳になる。
少年 しょうねん 謎の少年、郁未のルームメイトにして想い人。
その正体は実は人間じゃなかったりするのだが、人間は彼らを「悪魔」と呼んでいる。
「不可視の力」は彼らが持っているもので、それを性交渉にて女性に伝蝕させる役目を負わされている。
FARGOに対してはいい感情を全く持っていないが、「枷」と呼ばれる制限を加えられているため、従わざるを得なくなっている。
最初は郁未を利用しようとしていたが、やがてその気持ちは少しずつ変化していく。
結構ふざけた性格だが、策士でもある。ややクールでニヒル、激昂する事はない。
いかにも人形劇を生業にしていそうな旅人っぽい外見をしている。
高槻 たかつき 名前なし。つーか男の中の男、つーか漢。
ぶっ壊れまくった性格で、弱いもの苛めが大好き。
快楽最優先主義者にして、自らを「下衆」と言い放てるくせに他人に「下衆」呼ばわりされると切れるという、非常に人間臭いヤツ。
「俺は参ったああああ! 何故なら気持ちいいからだああああ!」は名言。
つーかこいつの存在価値はそこにしかないが。
声の主 こえのあるじ 不明。
「紅い月」に見えるらしいが、全く正体不明のまま郁未にボコられて最期を迎える。
郁未のカッコ良さを演出するためだけにいたような存在だった。
しょっぱい精神攻撃がお得意だが、精神的に強靭な郁未には結局通じなかった。
巡回員 じゅんかいいん FARGO施設内を巡回している人々。
A・B・C各棟によって配置されている人々は違う。
B・C棟の巡回員は精神鍛錬を謳ったかなりエロエロな事も出来るが、A棟ではそれがなく、A棟巡回員は欲求不満から信者の着換えを覗いたりしている。
相田 あいだ 名前なし。かつての郁未の彼氏だが、回想シーンにのみ登場。
色欲に狂った郁未の激烈な攻撃を受けて精神的に撃沈、郁未から逃げ出した。
とんでもないヘタレぶりだと思うのは俺だけじゃあるまい。
まあ、どうせ郁未とは釣り合わなかっただろう、別れて正解である。
先輩 せんぱい やっぱり郁未の回想シーンに出てくる人。
陸上部の先輩で、性格を偽って郁未に身体目的で言い寄ってきた真性アホウ。
騙される郁未も郁未である。
ちょこ ちょこ 由依が子供の頃飼っていた犬。恐らくコリー。
おとこ かつて由依に乱暴狼藉の限りを働いた酷いヤツ。
一説によると、夜の学校で牛乳と猫好きのヒロインを襲った一味だとか、やけに説得力あるなぁ。
由依の回想シーンでのみ登場。
はは 葉子の母。
FARGO内部におけるエリートを目指し続け、幼かった葉子の人生を滅茶苦茶にした。
母親と一緒にいたいという葉子の気持ちも考えずにFARGOに呼び寄せた挙句、狂気に支配されて葉子の首を締めて殺そうとした。
結局エリートになる前に、実の娘に止めを刺された。
鬼母。
しかし、そんな人でもやっぱり葉子にとっては母親なワケで、郁未はこの時の葉子の記憶を見て泣いて悲しんだ。
天沢未夜子 あまさわ・みやこ 郁未の母親。
かつて教団に関係していた事もあり、その時得た不可視の力に耐えられずに暴走、ロスト体となってしまった自分に気づき、最期までの短い時間を郁未と過ごそうと、施設から逃げてきた。
他の信者たちのように壊れたりせず、最期まで常識的な判断ができる人だった。
郁未に対しては、深い愛情を持って接していた。
暴走したままで命を失うが、郁未はその原因が分からず、真相究明に乗り出したのである。
基本的に常識人で、原材料不明の甘くないジャムを作って人に勧めたり、赤いバイクを飲酒運転した挙句納屋に突っ込んだりはしない。
シチューの味は絶品らしい(郁未談)。
巳間良祐 みま・りょうすけ 晴香の義理の兄。
クールで斜に構えた態度が印象的な研究員で、基本的には紳士のようだ。
高槻との間には確執があるらしく、あまり連携が上手くいっていない。
FARGOという組織の異常性には気がついているのだが、自分たちがやってきた事の結果を見届けない限り責任を取れないという事を自覚している。
晴香が無茶をして会いに来ても、FARGO内規に従い、他人の態度を取る。
そういう形でしか愛情を示せない不器用なタイプ。
高槻の陰謀によって絶命する。
名倉由里 なくら・ゆり 由依の姉。
外見からは想像も出来ないほど激しい気性を持った女性。
元祖「私に妹なんていないわ」である。
妹の由依がかつて酷い目にあったとき、家族が滅茶苦茶になっていく様を見て、不可視の力を得ようと決意した。
妹に手首を切られた経験があり、その事も手伝って、由依に辛く当たる。
場合によってはあっさりと消え去るし、場合によっては由依と和解してから絶命する。
本心は妹思いで家族思い、というのはお約束。
ドッペル郁未 どっぺる・いくみ 通称ドッペルいくみん。
施設内の精神鍛錬装置、ELPODで出てくる「郁未の痛い過去」の姿を見せるための案内役。
性格はかなり陰険で意地悪だが、これは「現在の郁未」に過去の償いと反省を促すためだから致し方ない。
記憶と精神の一番痛い部分を遠慮なくビシバシ突くことで、精神的な負荷をかけてくる。
姿は目つきの悪い郁未。
心臓の音を派手に響かせながら登場する事から、パンプアップすると全身が一回り大きくなるものと推測される。
「……なにをしてるの、あなたは」が決め台詞。

 

★用語編

名称 読み方 解説
FARGO ふぁーご 物語の舞台となる、謎に包まれた新興宗教団体。信者になる事によって、「不可視の力」という超能力を得ることができる、とされている。
意思決定者は声の主と見て間違いない。
宗教団体というのは実は表向きで、人間に悪魔の持つ力を与える事を目的としている。
無論適性が合わずに死んでいく信者も多いが、彼らから見れば信者は基本的にゴミ。
いつの時代でも、絶対的権力は理性や判断力を腐らせる。
不可視の力を得られるのは女性だけとされているので、信者は全て女性である。
隔離施設 かくりしせつ 早い話、物語が進行していく舞台で、信者たちを収容する陸の離れ小島。
A棟・B棟・C棟という三つの棟に分かれていて、それぞれ適性によって生活する棟を振り分けている。
かなり待遇に差があり、過去に悲惨な目に遭った順にA⇒B⇒Cと振り分けられる。
C棟にはシャワーもなければ水道もない。
因みに、郁未はA、晴香はC、由依はBに入る事になった。
不可視の力 ふかしのちから 物語の核心とも言える、超能力の事。
人によって事情は違うが、その万能ともいえる能力によって何かを得たいと思う人間は多いようだ。
作品中は破壊能力としてしか描かれていないが、多分他にも様々な事ができる筈。
元々は「悪魔」と呼ばれる種特有の力。これを人間に与える事がFARGOの目的となっている。
制御するには凄まじい精神力が必要で、それを鍛えるために、信者は滅茶苦茶な責め苦に耐えなければならない。
精神力がこれを制御できるレベルに到達していなかった場合、自我を失い狂暴化する「ロスト体」と呼ばれる存在になり、強制的に教団から排除(殺害)される。
葉子はこの力を完全に制御しており、理想的な使い方ができるようだ。
最終的には郁未、晴香、葉子が使えるようになったと思われる。
悪魔から力を受け取るにあたっては性交渉が理想的とされている。このため、信者は女性に限定される訳である。
MINMES みんめす 信者の精神に負荷をかける謎の装置。
負荷をかけることによって信者の精神力を大幅に鍛え上げる事を目的としている。
基本的には過去のトラウマや、辛かったり苦しかったりする思い出を大胆に脚色して、無理矢理それに信者を直面させる事で圧迫する。
「あの日に帰りたい」という妄想がメインであるため、見るものは凄く居心地が良く現実に帰りたくなくなる事もある。
結果、耐え切れずに精神崩壊を起こす可能性もある危険な装置。
モノトーンで語られるのが特徴。
ELPOD えるぽっど MINMESと同じく、自分の「忘れたいほど痛い経験」を強烈に脚色し、信者の精神を圧迫する装置。
ドッペルいくみんの住処。
信者によって見るものは違うだろうが、ここでの郁未のエロさは凄まじいものがあった。
連続してこれにかかるのは危険なため、数日に一回ずつ休息日がある。
安息室 あんそくしつ ELPODに連続してかかるのが危険なため、数日に一回ある休息を取らせる部屋。
殺風景な部屋の中にベッドがある。
寝心地はいいらしく、疲れも取れるらしい。
とあるイベントでは結構重要な部屋になる。
精練の間 せいれんのま 男性職員が、信者の女性を好き勝手にするための部屋。
欲望の赴くままに何をしても許される。男性職員も良く心得ていてあの手この手とネタが尽きないところに感心したくなる。
これは「辛い思いが足りない」信者たちを、無理矢理「辛い目に遭わせる」ことによって精神力を鍛えているのである。
とは言っても、それを大義名分に信者を玩具にしている事は事実。
元々とんでもない目に遭った信者のみで構成されるA棟には、この部屋はない。
という訳で、郁未は暫くの間、この部屋の存在と、中で行われている事を知らなかった。
悪魔 あくま 郁未のルームメイトの少年や、その仲間を指してこう呼ばれる。
外見は人間みたいに見えるが、どうやら皮を被っているらしく、本来は気持ち悪い外見らしい。
この連中こそ、元々「不可視の力」をデフォで持っている。
教団内部では使い捨てのコマにされていて、教団に対しては反感を持っている。
枷と呼ばれる制限を加えられているので力を振るうことができず、言いなりになっているが、教団への復讐を誓う郁未を利用して仲間の解放を計ったのが郁未のルームメイトの少年。
結果的には、大成功に終わった。
因みに、不可視の力とは彼らの「分身」のようなもので、彼らは理性や精神力でそれを自然に制御しているが、植付けられた人間のほうは制御するのに凄まじい精神力を要する事になる。
かせ 不明。
教団施設の地下にある花畑がそれらしいが、どういう原理で悪魔たちを抑えているのかは全く不明。
流石の郁未も手が出なかった難物。
消去 しょうきょ 教団に対して敵に回った存在、つまりロスト体などを極秘裏に殺害する事。
当然一般人の職員などではまともに相手にならず、教団側にも多大な被害が出る。
ロスト体 ろすとたい 不可視の力を得た時にかかる圧迫に負け、自我を崩壊させた状態の信者のこと。
早い話、失敗作という事である。
自我を失っているので暴走している時の記憶はなく、悪魔から得た狂暴な本性が剥き出しになる。
郁未も一時これになりかけたが、信じがたい強靭さで立ち直り、完全に制御する事に成功している。
因みに、自我をロストすると、時間と共に自我の崩壊が進んで行き、最終的に自らを破滅させることになる。
郁未の母親と、由依の姉がこれにあたる。
ハムスター はむすたー ビームを放ち、あらゆる局面で重要な鍵を握り、葉子のパジャマに寄生し……って、ワケ分からんな。

 


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