前代未聞のダブルヘッダー


夏コミを翌日に控えた8月9日、わがCMC盟友たる辻村詠二氏と共に秋葉原へ赴く俺。
何しろ今回は二人だけとあって、危険な状況になるのは目に見えている。
下手をすれば翌日の朝刊を賑わせる事になるのは必至だが……メイドさん絡みで記事なるならむしろ名誉!!

さて、待ち合わせより先につく事約1時間
オタクの街、秋葉原であります。
時間までは暇なので、取り敢えず人間観察なんぞしてみるんだけど。

5分で止めました。

だってみんな同じ格好で同じようなこと言ってるんだもん。

いや、無論俺らもご多分には漏れない。
待ち合わせ場所がアニメイトの前って時点で人の事言えないしね(笑)。

さて、約束の時間になって詠二氏、アニメイトの中から現れる。
何かが微妙に違うというか、それってホントに待ち合わせか?

街を闊歩する俺達。
二人だけで全く歯止めがないだけに、出るわ出るわJOJOネタの大嵐である。

さて、「ブラックゲーマーズ」のビルの前に立ち、相変わらず一般客を威圧するエレベーターに乗りこむ俺たち。
気分はウキウキ状態です。
頭の中には勿論お花畑が。
エレベーターのドアが開いた瞬間にあの笑顔で「いらっしゃいませぇ♪」と言われることを楽しみにまつ。
6階までの時間が待ち遠しすぎ。
そして、遂にドアが開かれ、眼前には!!!

人。人。人。
オタク。オタク。オタク。

 

…………………………………………………………。

 

なんですかこれは。
凄い数の人の群れです。
それこそ「夏コミ徹夜組」みたいに。

キサマラ、「俺の」メイドさんを汚すんじゃねえ!!!!!!!!!!!

一瞬理不尽にキレそうになった俺だが、視界にメイドさんが入った瞬間一気に静まったあたり、我ながら現金というか。
しかも。
前回お世話になったメイドさんです。
俺を撃沈したメイドさんです。
何と今回、メガネを着用していらっしゃいます。

済みません、メイドさん一人お持ち帰りでお願いします。

 

さて、待つ事約15分。
漸くにして席にご案内です。
ここでちょっとしたハプニングが。

「申し訳ありませぇん、ご飯もの切れちゃってるんですぅ。いまご飯を一生懸命炊いているところなので…」

詠二氏の主食(笑)はパスタであります。
つまり、この店のメニューではあとはパスタとサンドウィッチくらいしかない訳で。
机に突っ伏して力なくパスタを頼む詠二氏。
良かった、俺の主食がご飯で。

しかし。
俺はさっきのメイドさんの言葉から微妙に感じた違和感を消す事が出来ません。
それが何であるか分からないまま飯を待つ俺。

そのうち、俺たちの右と左のテーブルが埋まり、メイドさんは注文を取っています。
別に盗み聞きしたわけじゃありませんが、メイドさんの言葉が聞こえてきます。

「申し訳ありません、今ご飯を炊いているところですので…」

そこで俺は違和感の正体に気がつきました。

俺:「なんで俺達にだけことさらに“一生懸命”なんて強調したんだろう?」

詠二氏「そりゃ、もう顔を覚えられてるからでしょ」

 

つまりブラックリストですか!!??

 

いや、まあ気がついてたんですけどね、薄々は……。

 

さて、メイドさんもパニクっている事ですし、今回は下手な事は言わない事に決めて、真面目に政治・経済の話なんかで盛り上がっちゃったり。
やろうと思えば真面目な話くらいいくらでも出来るんだぜ。

さて、今回秋葉原に来た理由は詠二氏のDC版「こみっくパーティ」を購入するため。
そんな訳でさらりと店を出る俺達。
そして、僅か20分かそこらで「こみパ」購入。

メインの目的にしてはあっさりしすぎなような気が(笑)。

しかし凄いですね。
店という店から「こみパ」の音楽が流れまくってます。
その調子でPC版のゲームも頑張ってくれ、リーフ。

それから「虎」に行って「月姫読本」を購入。
明日から狂ったようにやってやるぜ!!

ゲーセン廻りなんかもしてみました。
滅茶苦茶旧いゲームなんかもあったんですが…。
何故かどこにも「JOJO」がなかったのが無念の極みです。

そして俺はヤマギワにてついに!
ついに!!
ついに!!!
ついに!!!!
ついに!!!!!

「奇々怪々」を購入!!!!!!!

PCでリメイクされると聞いてからずっと欲しかったんだよネ♪
良い買い物しました。

さて、小腹も空いてきた所でふたたびCMCへ。

そう。
今回はハナっからダブルヘッダーの予定だったのだよォ、ジョジョォォォォッ!!!!

ま、こんな事やってるから顔覚えられんだけどさ。

さて、帰ってきてもやっぱり混んでるCMC。
夏休み、夏コミ前、話題の大型ゲームの発売日、そういった要因が重なった結果でしょうか。

待ってる最中の出来事。
厨房の奥で、一生懸命お皿を洗ってるメイドさんを発見。

な、和みすぎ…。

さて、今回は時間も時間ですから、かっちりとやることやらせていただきます、メイドさん。

早速注文。
オイラはメイドさんの「御奉仕」が楽しみなのでホットドリンク。
そうです、ホットドリンクだと、メイドさんが直接淹れてくれるんですよ、これを「ご奉仕」と呼ばずしてなんと呼ぶか。
詠二氏はちょっと変化をつけてコールドで。

運ばれてきて始めて気がついたのですが、コールドドリンクにはCMC特性コースターがついているんですよ。
これは是非訊いてみたいことが。

俺:「済みません、これもって帰って良いですか?」

メイドさん:「は!? は、はい、どうぞ」

心の中でガッツポーズを取る俺。
しかし。

詠二氏:「なに言ってるんですか、あげませんよ」

流石は詠二氏……この俺の思考を読み取るとは。

尤も、あとでお酒を注文して俺もしっかり頂きましたが。

 

さて、CMCの閉店は午後7時。

きっちりと閉店までいました、俺達。

お蔭様で、モップ掛けするメイドさんを見ることができて激烈に和みましたよ。
サイコー!!

で、最後に領収書を切ってもらったわけです。
この領収書についてはちょっとした曰くがあります。

まだ俺がCMCを知らなかった頃、詠二氏はこの領収書で伝説を作っているのです。
その時の出来事をちょっとだけ書いてみましょう。

 

詠二氏:「済みません、領収書お願いします」

メイドさん:「は〜い♪ じゃあお名前をお教え下さい」

詠二氏:「(堂々と)“御主人”で」

メイドさん:「は!? ほ、本当にこれで宜しいので……?」

詠二氏:「はい、それで良いんです」

 

そりゃぁ伝説にもなるよな……。

という訳で、俺達がCMCにいく場合はこれは鉄則です。
で、今回は俺の役目ですね。

俺:「済みません、領収書お願いします」

メイドさん:「はい、それじゃお名前は?」

俺:「“旦那様”でお願いします」

メイドさん:「(非常にあっさりと)はい、分かりました。それでは飲食代で宜しいでしょうか?」

俺:「いえ、“ご奉仕代”で」

メイドさん:「(これ以上ないくらいあっさり、さも当然のように)はい、これで宜しいですね」

 

…………………。

この一連のやり取りで確信しました。
さも「俺らならやるのが当たり前」と言わんばかりのメイドさんの表情から読み取ってしまいました。

 

絶対に顔覚えられてる、俺達。

 

↑という訳で、領収書。
文字とかをハッキリさせるため、ちょっと色とかを弄ってます。
見にくいかもしれませんが、ご勘弁を。


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