第3回


*このページは、ノベル形式でお送り致します。「俺」とは、勿論貴方の事です*

俺は第一の関門の前に立っていた。
真の勇者を目指す為とはいえ、訓練は楽ではない。その成果が、今、試されようとしているのだ。
「よくぞ参られた。」
案内役のじいさんが、髯をしごきながら言った。
「逃げることなく試練に立ち向かうその心意気、見事じゃ。」
と言うか、逃げたくても逃げられないんだよ。
「早速じゃが、試練を与えよう。お主にこれが解けるかな?ほっほっほ・・・。」
そう言って、じいさんは俺に紙切れを手渡し、俺の前から掻き消えた。
後には、間抜けにも紙切れを持ったまま呆然としている俺一人。
まあ、ぼさっと突っ立ってても何も始まらないので、俺は紙切れを読んでみる。
そこには、こんな事が書かれていた。

簡単な説明じゃ。
まずは写真を眺めよ。
それから、問われている部分の名称を答えるのじ

馬鹿にしてんのか。
これの何処が説明だ。
ま、いいや。深く考えるのはやめやめ。
俺は気を取りなおして、写真を眺めた。

うん。
訓練で使った写真と同じだな。
俺は、各部分の名称を思い出しながら、問題を見た。

問題1

写真の上のほう、六個の突起のついた、右曲がりの部分の名称を、次から選ぶが良い。

1:ベッド

2:ブリッジ

3:ヘッド

俺は・・・。

1:ベッドを選ぶ

2:ブリッジを選ぶ

3:ヘッドを選ぶ