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勝手に因果関係


■勝手に因果関係を勘繰るコーナー。
まさに「下司の勘繰り」なので、あしからず。
ここでは「俺屍」二大中心人物の黄川人クンと昼子ちゃんを中心として因果関係を適当に調べてます。

★黄川人クン中心の因果関係

●昼子ちゃんとの因果関係

まずはこれを大きく考えなければなるまいて。
俺が想像するに、彼と昼子ちゃんの間にできた溝はかなり深刻なものではなかったか。
「片羽ノお業」さんを解放するときの「あの子達の事、頼むわね」という台詞は、この溝を何とかしてやってくれ、という意味だと考えられる。
黄川人クンから見た昼子ちゃんは、姉でありながらも自分を滅ぼそうとしている酷いヒト
事実上の「敵」の親玉ということになるだろう。
誰よりもこの状況に危機感を抱いていたのが母親のお業さんだった。
そういうことになろうかと思う。

で、黄川人クンからすれば昼子ちゃんは憎んでも憎み切れないほどの相手
「こんなエゲツない事をするのは彼女以外にいない」とか「おもちゃどうしを戦わせて」とか、良くもまあ言いたい放題である。
ここが実は黄川人クンが昼子ちゃんにどうしても及ばない所以であって、歪んじゃった者の哀しさでもある訳だ。
少なくとも、彼は赤ん坊の姿に戻るまで彼女の事を憎んでいたものと思われる。
憎むというほど大袈裟でなかったのかもしれないが、どう少なく見積もっても好感は持てなかっただろうな。
実際問題彼が天界に戻ってからが何かと大変だろう、と俺は思うが、まあそこまでは責任持てないよ、お業さん。

●皇子サンとの因果関係

さて、ボーイズラヴ系のおねい様方を刺激して止まないこのお二人の関係だけど、想像はともかく実際は何にもなかっただろうということだけは最初にお断りしておきます(笑)。
皇子は色々と黄川人クンに教えた訳だけど、黄川人クンとしては皇子にどんな感情を抱いていたかは不明。
で、そこを想像してみると、「ボクの復讐の為に力をくれて有難う、お父さん。アハハハ」というカンジではないか?
「親の心子知らず」とは良く言ったものだ、やれやれだぜ、ドララー。

で、皇子サンはそれでも黄川人クンを放っては置けない訳だ。
黄川人クンとしても、皇子サンを憎むつもりは全然無い。
むしろ、人間に対して悲観的になっていた皇子サンの為に一肌脱いで、いっちょ人間どもを滅ぼしてやれ、という感覚も少なからずあっただろうと思う。
これは勝手な想像だが、むしろ皇子サンが彼を育てていく過程で人間達に対する失望感を露にしてしまったのではないだろうか
黄川人クンにしてみれば「お父さんも哀しんでる。じゃあやっぱり人間どもに復讐しても良いんだ」みたいに曲解しちゃった部分もあるかもしれない。
なんにしても黄川人クンから見れば皇子サンは育ててくれた恩人、何らかの形で感謝と恩義は感じてはいただろう
ただ、皇子の心情を理解するには彼は幼すぎた、それが全てだと思う俺であった。

●お業さんとの因果関係。

これはもう、はっきり言って悪い方に傾いているとしか思えない
彼にしてみれば、「アンタが余計なコトするからボクはこんな目にあってるんだよ」と言いたいだろう。
これも「母の心子知らず」と言えるだろう、人のことは言えないけどな、俺も。

彼がお業さんを憎んでいるとまでは俺は思わないが、「酷い母親だ、甘えたい時にいなくなって」という感覚は拭えないだろう。
考えてみれば、姉のイツ花ちゃんはたっぷりとお業さんに甘える事ができた
彼にはその時間は全く無かった。
勿論その原因は完全に「時の帝」と「反対派」の神々にある訳だが、すべてに対して憎悪を抱いちゃった彼からすると、お業さんの軽々しい行動も許せなかったのだろう。
彼の主張を言語化してみると、「人間どもは勿論許せないけど、母さんの自分勝手な行動だって許せないよ」という事になるんじゃないかな?
姉との境遇の差、人間どもに加えられた不当な暴力、そして勝手な行動が元で彼の前から消えちゃった母親。
彼の眼にはそういうものが全て「許せない」存在だと感じられたんだな、きっと。
俺が言うにはあまりにも説得力が無いけど、彼が「恋」というものを知っていたら、少なくとも母親の行動を理解できて、彼女に対するこの感情は無かったと俺は思うけど、さて、どうでしょう?

●真名姫に対する因果関係

ここはかなり単純だと思う。
要するに彼は、彼女を見て「自分と同じだ」って思った訳だな。
だからこそ、彼女の前では涙を流す事ができた訳だ。
「朱点童子は残虐非道な悪鬼」とか言ってるヤツらの首根っこ掴んで、彼女の話を聞かせてやりてェな。

ちょっと想像したんだけど、真名姫に裏切られた彼は、彼女の事をどう思っただろう
俺は決して憎みも恨みもしなかったと思う
何故かと言うと、一族の連中がちゃんと彼女の言葉を黄川人クンに伝えた(と俺は信じている)から。
きっと彼は羨ましかったと思う、彼女の事が
あれだけ人間を憎んでいたのに、彼女はそこから解き放たれた。
自分もそうなれたら、と心の底では思ってたんじゃないかな。

●捨丸に対する因果関係

これも真名姫とは別の意味で単純だろうな。
彼からすれば絶対に許せない相手、他の誰よりも憎いのがコイツ、ステ公。
よって、命が尽きてからも永久に苦しみ続けろ、という訳でコイツを鬼にした訳だ。

正直言って俺は黄川人クンのやった事に全面的に賛成、むしろ積極的に協力したいくらいだ。
でも、ナゼかコイツ、勝手に解放されて天界に行っちゃうんだよな。
俺としては、永遠に解放しないままで苦しませてやりたいんだけど。
ねえ、誰かコイツを解放しないで済む条件を教えて(笑)。

●お紺さんとの因果関係

ここはかなり複雑な所だろうし、彼の人生のターニングポイントだった思う。
勿論、彼女が必死に黄川人クンを育てた所で、彼は復讐心というものを捨てられなかっただろうと思う。
ただ、「愛情」というものの持っている温もりを知ることができ、その復讐行為はこんな無差別で容赦の無いものにはならなかった可能性はあるのだ。
言ってみれば、彼が情を知ることで、無関係の人々を巻き込むような暴挙を防ぎ得た可能性もあるってことさ。

勿論俺は、想像を元に彼女を非難するような事はしないぞ。
ただ、黄川人クンの立場としては、二人目の母親にもやっぱり傷つけられたことになる訳だ。
そりゃあ哀しかっただろうし、苦しかっただろう。
けれど、彼女を憎むにはあまりにも彼女は不幸過ぎた。
だから彼女に対しては憎しみは持てなかっただろうな。
ただ、「そうかい、良く分かったよ、アンタのおかげで一層決心が固まったよ」という形で完全に復讐心に囚われちゃった事は疑い無い
彼としては育ててくれた恩義を片方では感じつつも、片方では殺されそうになった哀しみも残っているという、非常に複雑な思いを彼女に抱いていると思われる。
ま、子供をもったら責任持って最後まで育てようという教訓だな。

●一族との因果関係

さて、黄川人クンについてはこれが最後
とは言っても、これについては殆ど「人物研究」で書いちゃったんだけどさ。

最初は、彼は一族を「にっくき姉さんの手下になった犬ども」という感覚で捕らえていたものと思われる。
ただ、一族が動いている理由が、完全に「打倒・朱点童子」という形だと知ってからは微妙に感情が変化していったもの考えられる。
そして・・・・・・いかん!! もう書くネタが無い!!
全部「人物研究」の所で書いちゃったからなあ・・・。

という訳で、そちらを参照してくださいませ(笑) ←無責任だぞ、コラ

★昼子ちゃん中心の因果関係

●黄川人クンとの因果関係

これも「人物研究」で大体纏めちゃったんだけど、補足というカンジで幾つか。
彼女にしてみれば、弟を取り敢えず救ったとして、その後どうするかが問題だよな。
少なくともこの計画が発動中(つまりゲーム中)は、彼女は弟に憎まれることすらも覚悟の上だったことは疑い無いけど、お輪さんが天界につれてきた後の事まで考えていたかというと、これは疑わしいな。
事実上、そっから先の事は、改めて関係を構築していこうと考えていたと思う。
姉弟の関係だから、いつかきっと分かり合える、と考えていたのではないか

もう一つ、かなり穿った見方をしてみよう
氏神になった一族は、言ってみれば109人目以降の神様になったわけだよね。
実は、氏神になった一族に兄弟仲を取り成してもらおうと考えていた、ってのはちょっと馬鹿みたいで面白い見方かもしれない。
ほら、あまりにも仲が拗れちゃった場合、間に第三者を置いたほうが良い事ってあるじゃない?
ひょっとしたら彼女は、彼女と黄川人クン、双方に対して深い理解がある(と思われる)一族に仲介してもらう事で、姉弟の仲を修復しようと企んでいたのかもしれないぞ。
将来的に、天界で喧嘩してる姉弟を、一族の氏神が総がかりで「まあまあ」とか言いながら止めてる所を想像してみると、結構愉快かもな。

●お輪さんとの因果関係

これはかなり重要な事だと思うんだけど、彼女は自分の心のうちを全てお輪さんに打ち明けていたのではないだろうか
要するに、昼子ちゃんを除いて唯一お輪さんだけが、昼子ちゃんの心の内を知っていたような気がする。
全てを知って、全面的に協力してくれたお輪さんの子孫だからこそ、彼女は一族に対して全面的な信頼を置く気になったのではないだろうか。
お輪さんが最後のシーンで赤ん坊を抱えて天界に帰っていくシーン、あそこで見せたお輪さんのあの表情の奥には、不幸に苦しんで来た家族がようやく一つになれる、という意味があったように思えてならない。

ただ、お輪さんは結局一族を地上に残して天界に帰っちゃった訳で、残された一族がどうやって生きていくのかは気にならなかったのかな? という気はするな。
「アンタ達ならしっかりと生きていける」みたいなことを言ってたけど、いや、目標を失っちゃった一族にとっては、「ちょっと待ってくれよ」という気分はあるかもしれない。
残された一族はあの後何やって生きてったのか、すっごく気になる俺なのであった☆

●反対派の神々に対する因果関係

恐らく彼女からすると、「できる事なら五体バラバラにしてやりたい」ってのがこの連中だろうな。
まあ状況もそれを許さないだろうし、事実上、連中とて天界に帰ってきてからは彼女の計画に協力してくれている(交神の儀に参加しているから)訳だし、「今後は大人しくしてれば許してやる」とは考えていると思うが。
彼女が天界を統一した後、この連中の肩身はえらく狭くなるだろうとは思うが、まあ自業自得だよな。

で、どの神様が反対派だったのか、ってのが気になるところだが、それは後でちょっと私論を述べてみる。
彼女にとって一番心配だと思われるのが、この連中が一纏めになって黄川人クンにきつくあたる事だろう。
特に天界に黄川人クンが帰ってきたときには、彼は完全な赤ん坊なわけだしな。
それを防ぐ為にも自分が盾になってやらなきゃならんというので、あえて反感を自分に集めるような事をやっている、ってのは「人物研究」で書いた。
ただ、彼女のこういう面ばかり強調すると彼女が「独裁者」に見えてしまうだろうから、ここはもっと別の面を強調したい
黄川人クンを「鬼朱点」に封じ込める時、20人あまりの神様が道連れになってるよね。
このヒト達は、そうなる危険性を考慮していなかったのだろうか
いや、そんな筈は無いよな、相手は「朱点童子」だぜ?
反撃されれば、自分の身が危ないことだって分かってた筈だ。
それでもこの作戦に参加した理由は一体何か?
自分の危険を顧みずに、封印作戦に参加した彼らの感情とは、如何なるものだったのか
それは一口に言って、「昼子様の為ならば」というものだったと思うのだ。
古来、人望のあるものに対しては、大勢の人が命を捨ててでも協力するものだ。
うっかり見逃しがちなところではあるが、彼女にも「人望」というものが備わっているからこそこういう危険を顧みない者達がいるのだ。
彼女が天界の指導者となれたのも、やはりこれがあるからという点を忘れない方が良い。
ここを忘れて彼女を評論すると、本当にただの「エゲツないお姉さん」で終わってしまうぞ。
その器量も人望もないものが頂点に立てるほど、人間も神々も単純ではないことだけは、常に考えておいた方が良い。

尤も、俺みたいに彼女の美貌に釣られてホイホイついて行った、アホな神様も何人かはいたかもな。

●お夏に対する因果関係

彼女にしてみれば、予想もしないファクターだったのがこのお夏の反乱(?)だろう
昼子ちゃんの性格から察するに、最初は嫌われようが何しようが、お夏のような小物を相手にはしていなかったものと思われる。
ちらりと述べたが、お夏は決して「反対派」という訳ではなく、彼女の計画に反対という訳でもなかっただろう。
お夏の立場からすれば、「いきなり出てきて生意気なんだよ!!」というところか。
人間世界でもそうなんだけど、片方が一方的に反感を持っていても、もう片方が相手にしない場合は大抵反感をもった者の感情は深刻化していくもの。
お夏の場合もそれだったと思われる。
昼子ちゃんからすれば、「アンタに構ってる暇はないの、こっちは弟の事で一杯なのよ」というところであっただろう。
つまり、昼子ちゃんが一々お夏を相手してやれば、お夏の反感は必要以上に巨大化せずに済んだ。

で、家に火をつけられてさすがに頭に来た彼女は、お夏を蹴り落としちゃう訳だけど、このときまさかお夏が計画を漏らすような真似をするとは想像していなかっただろう。
これは立場の違いよりも、見ている方向の違いというものだ。
大物は小物の感情を理解する事はできないものだ。
だから、この件でお夏の感情の動きを把握し切れなかった昼子ちゃんとしては、計画が漏れちゃった後になって自分のやった事を何かと後悔したものと思われる。
お夏に対して更に怒りを持つような小人物ならば、まあ天界のトップには立てないだろう。
大人物というのは、自分の立場と、敵対するもの、味方の勢力というものを常に把握しているもの。
今更お夏に怒りを抱くような彼女ではあるまい。
つまり、最初から最後まで、お夏は昼子ちゃんには相手してもらえないってことだな。

要するに、この二人は格が違い過ぎるってことだ。
お夏から見れば昼子ちゃんは一人だが、昼子ちゃんから見ればお夏は大勢の中の一人、この立場の違いが結局は計画漏洩の元になったってこと。
尤も、昼子ちゃんがお夏に好感を抱くなんてことは絶対にありえないだろうけどな。
まあ、天界に帰ったお夏が昼子ちゃんに片手であしらわれないように祈るとしようか。

●一族に対する因果関係

これも大まかには「人物研究」で書いたけど、まあ改めてちょこちょこと。
要するに彼女は、一族に対しては「自分の計画に利用して済まない」という気分が濃厚だった。
彼女が一族の元にいるのは、「人物研究」で書いた事も含め、せめて自分ができることなら、雑用でもなんでもやる、という決意だと考える。
弟を助けてくれるならば、褌を洗うくらいは彼女にとってはなんでもなかっただろう。
ただ、一族のガキンチョにオシリを撫でられたりしたのはたまったものじゃないだろうがな。

俺が一族と彼女の間の信頼関係を強調したいのは、一族の遺言もさることながら、黄川人クンに散々ネタばらしされながらも一族の誰もがイツ花ちゃんにきつくあたらなかった、という事実があるから
だって、彼女は唯一天界との間の連絡役だよ?
天界の事情が許せなければ、彼女にあたるしかないじゃないよ。
でも、現実問題そんなことはなかった。
少なくとも俺の一族は、誰もが天界の事情を知りつつも、尚彼女を信頼していたぞ。

一族が、昼子ちゃん=イツ花ちゃんという構図に気が付いていたかはさすがに俺は分からないが、鋭いヤツだったら何かを感づいていただろうな。
仮にそれに気がついたとしても、彼女の目的を悟ったとしても、俺の一族は「呪い」を解く為だけではなく、彼女に全面的に協力しただろうな。
だってさ、姉弟がバラバラになって過ごす上に戦い続けなきゃならんなんて、あまりにもおかしいじゃねえか。
それを何とかできるのが俺達一族だけだとしたら、俺達一族は喜んで協力したさ。
それが一族の為に尽くしてくれた彼女への、せめてもの恩返しになるんだからな。

って、なんか最後には一族自慢みたくなっちゃったな(笑)。
ま、いいか。

 

という訳で、因果関係研究はおしまい。
後は勝手なゴタク並べだ。
楽しめるかどうかの保証はしかねるけどね(笑)。