コラム!!

勝手に語るコーナーだ。気分によって、何を扱うかは不明。


NO 1  9月15日 書す

折角1回目なので、パソコンの話でもしようかな。
これを読んでるみんなは、自分のパソコンを使いこなしていますか?
もっと突き詰めて言えば、パソコンを使うときに必要な単語、例えば「ブラウザ」だとか、「オブジェクト」だとか、「フォント」だとか。
流石に今の例は判るけれど、俺は残念ながら、判らないことが多すぎて困っている。
で、今回の槍玉。
パソコンを売るなら、是非、初心者用に「辞典」を付けてもらいたい、ということである。

そう思った経験のある人、結構いるんじゃないかな?

俺の場合、パソコン購入から日が浅いせいもあって何かと苦労が絶えない訳だが、何が一番困るかって、表示される単語が分からなくて困った。
幸いにして、俺の周りにはすでにパソコンを購入した奴等がいたもので、判らない事は聞いてしまえば解決できたが、もしもそういう友人が一人もいなかったら、と思うと、今だに悪寒を感じる。
それでも、パソコンの起動時間がまちまちな俺は、夜の夜中にエラーが出て、しかも表示された単語が解らず、一晩中悩んだことがある。
そのとき俺は、切に思った。
ああ、辞典が欲しい。
そもそも、「最近のパソコンは簡単だ」と言う噂が広がっているが、それはとんだ誤まりだ。
簡単と言うのは、買ったその日のうちにプログラムを組めるようなものを簡単と言うのだ。
で、俺の提案だが、懇切丁寧な単語帳を付けてもらいたいと思う。
少なくとも、単語の意味するところが判然とすれば、ある程度は対策が立つものだ。
エラーの音にびびる事も無くなるし、読んでも分らなかったヘルプも、一躍光彩陸離たるものになるだろう。
大体、パソコンを買わせる為に「簡単だ」と言ったのは、メーカーと小売店なのだから、彼等が、本当の意味で「簡単」なパソコン環境を提供して欲しい、と俺は考える。
そこまで「簡単」なパソコンが出来れば、はっきり言って売上は倍増すると思うけどなー。

もし小売店か、メーカーの方がこれをお読みになっていたら、是非是非、御一考下さると嬉しい限り、というところで、今回はこれにて終幕。


NO 2  9月23日  書す

皆さんは、「北斗の拳」を知っているだろうか?
いや、知らない人のほうが、圧倒的に少ないだろうな。
あの漫画の奇跡的な面白さに付いては、今更俺が言及するまでもないのでそれは省いて、ここでは「北斗の拳」の、別の楽しみ方を幾つか紹介したい。

1:ケンシロウ悪人説で読む
実は、ケンシロウはかなりの悪人である。
ジャッカル編の少し前、タキが水を盗んだとき、それを見つかって水の番人に殺されるシーンがある。
これはどう見てもタキが悪く、水の番人は当然の処置を施したに過ぎない。
だがケンシロウは、激情に任せて番人を叩き殺してしまうのだ。
まだある。
かなり後になるが、アインの娘アスカが人質に取られたとき、ケンシロウは疾風の様に現れ、逆にその悪党を人質にしてしまう。
問題は次のシーンからである。
悪党は、ナイフを握っていた手ごとケンシロウに頭につきつけられるのだが、この時点で、ナイフが少し頭に刺さっている。
当然痛がった悪党は、命乞いをする。
ケンシロウ 「痛いか?」
悪党 「い、痛いっ!」
ケンシロウ 「助かりたいか?」
悪党 「助かりたい、助かりたい。」
ケンシロウ 「だめだな。」
以上のような会話が交わされた末、ケンシロウはじわじわとナイフを悪党の頭に刺していき、殺してしまう。
酷いと思いません?
この程度の悪人ぶりには、全編とおして枚挙に暇がない。
要するに、そのぶんだけ楽しめるというわけだ。

2:悪党になって読む
思い入れの深い悪党っているよね。
ハート様とか、ジャッカルとか、牙大王とか、ウイグル獄長とか、コウケツとか、ヒューモとか。
彼らの立場になってその話を読むのも、味わい深いものがある。
例えば、ウイグル獄長。
彼の立場からしたら、罪人達を処断するのが職責なわけで、何も悪いことはしていない。
でも、ケンシロウには悪党扱いされるし、レイには虚仮にされるしで、いいこと何もなし。
結構涙を誘いますぜ、この読み方は。

3:朗読する。
・・・何もいいません、ただ実践してください。
下に、幾つか例を挙げておきましょう。

「くらえ、鷹爪三角脚!」
「あたあ!」
「ぶあがっ!」

「ふおあ〜、華山獄握爪!」
「あたあ!」
「ぶげぎい!」

「ほ、北斗神拳!?そ、それじゃ、おれは・・・。」
「うむ・・・、すでに死んでいる。」
「そ、そんな、北斗神拳だなんて、はやく、いって、いってれぼ!!」

そんじゃ、今回のコラムはおしまい。
またね〜。


NO 3   11月1日  書す

実のところ、俺は真面目な話を聞くのも書くも嫌いだ。もっと正確に言うと、場合によらない真面目な話など、百害あって一利無しだと思っている。
何でこんな書き出しをしたかというと、最近この話が元で、友人だった奴を失ったからだ。

俺だって真面目な話をする事はある。でも、それはあくまで場合を踏まえてである。
今回、HPを作るにあたって、「俺は絶対真面目な話は書かない。」と心に決めていた。
理由は簡単で、このHPはそんな話を目的として作られてはいないからだ。あくまでエンターテイメント第一。
それがこのHPのコンセプトである。
お気楽に楽しんでで欲しいから、真面目な話題は書かない、と決めていた。
それが発端だった。

友人F君は俺のHPを見るなり、ひとこと言った。
「お前、一体いくつだよ?」
そこまでは冗談の範疇で済ませられたが、次の一言は、本気で腹が立った。
「いい加減、大人になれよな。」

余計なお世話も良いところである。
第一、「大人」でなきゃならないなんて、誰が決めた?
俺はこういう物言いが一番嫌いだ。
いいじゃねえかよ、子供だって。何が悪いってんだよ。
馬鹿話を連ねて、一体何が悪いってんだ。
こういう、自分の頭で考えない発言をする奴が、俺は一番嫌いなタイプだ。
常識と固定観念で物言いやがって、フザけんなっつーの。
俺はその時、マジで切れた。

F君は中堅企業に高卒で就職した男である。
一方、俺は今だ芽の出ない、いわば大部屋役者で、アマチュアのミュージシャン。
彼は彼なりに俺の心配をしてくれたんだろうとは思う。
そこまで否定しようとは思わない。
けど、彼は大事な事を忘れている。
それは、俺が好んでこういう道を選んだということだ。
俺は、世間にどう見られようと一向に構わない。自分の信じた道を行くだけである。
俺は自分の選択に誇りを持っているし、今の自分が「不幸な境遇だ」とも思わない。
何故なら、それが俺の生き方だからである。
順当に生きてきたF君には、それが理解できなかったらしい。

彼の目から見ると、俺がこういうHPを作っている、そういう精神性がそのまま俺の境遇に繋がっているように思えたらしい。
それはそれで構わないが、だったらそのことを自分の言葉で言うべきだ。
確かに、いろんなHPを回ってみると、ほぼ例外なく真面目な話とかが載ってる。
だが、それは他人の生き方、考え方に過ぎない。俺とは関係のない話だ。
だから、一般論を敷衍して、「もっと大人になれ」などと言われれば、「ああ、こいつは俺のことを何も判ってないな」と思わざるを得ないではないか。
人にはそれぞれの人生がある。百人いれば、その生き様は百通りあるのだ。
たかがHPの話で大袈裟なのは百も承知だが、そちらの話に持ちこんだのはF君である。
俺は結局、F君と大喧嘩の末別れた。

F君曰く、「常識を知って世間的な自分の地位を考え、それを向上させる様に努力するのが大人だ」ということだそうだ。
それが「大人」だと言うのなら、俺は大人になんかならなくて結構だ。
俺は無条件に「大人であること」が良い事だと思っちゃいない。
その程度の理屈は、F君との付き合いがあった高校時代から口にしていた事だ。
それを理解していなかったF君に、俺は失望した。
結局、彼にとっては俺はその程度の人間だったらしい。ならば、俺も彼をその程度に思う事にした。

良く間違えられる事だが、自分の考えを持つという事は、そのまま他人を理解するという事だ。
自分をしっかり持っているからこそ、他人に対しても寛容に理解を示せる。
自分が絶対だというのは「独善」と言うのだ。
「お前のHPはつまらん。」というのなら話は判るが、それを俺の人生そのものにまで話を伸ばされれば、そりゃあ腹も立つ。
結局F君には、他人を理解しようという心が欠けていたようだ。

俺はF君の人生を否定しようとは思わない。けど、彼の言った事とやった事を容認する気にはなれない。
だから、禁を破って真面目な話を書いておく。
勿論、これが最初で最後だ。


NO・4  11月28日  書す

今回は、予定通りに「マノウォーのレビュー」を書こうと思う。
勿論俺が書くからには、独断と偏見で書くに決まっているが、そんな事はお構いなしだ。
では、早速いくぜ、野郎ども!!

Battle Hymns

'82

彼らのデビュー作にして、最高傑作とも言える一枚。
尤も、彼らのアルバムは全て甲乙付け難いのだが。
このアルバムを録音する前に、彼らは一日8時間以上の
ハードな練習を繰り返したと言われる。
レコード会社との契約時に、自らの血でサインしたと言う逸話は
あまりにも有名だ。
さて、このアルバムは、前半にキャッチーでアメリカンハード的な
ナンバーがずらりと揃っている。
誤解されやすいが、昔は彼らもメタルではなかった、などと言う
不当な判断をすると、とんでもない目にあう。
どんなに能天気に聞えても、歌詞の内容などは明らかに後の彼らの
世界観に繋がるものであり、すでに充分「我らこそへヴィメタル」
という主張をあからさまにしている。
その主張をより一層顕著にするのが、後半の2曲、Dark Avengerと
Battle Hymnである。
前者は、彼らの体質の一部である「ややドゥームメタル」な作品。
そして間に一曲、ベースソロで奏でるWilliam's Taleが入る。
これは「単なる速弾き」と言い切ってしまうには、あまりにも速過ぎる。
これだけでもジョーイ・ディマイオのベースの上手さが分かるが、
圧巻なのはラストを飾るBattle Hymnのオープニングのベース。
切々と奏で上げるアルペジオが実はベースだと知ったときは、
正直吐き気を覚えるほどにぞっとした。
曲展開も抜群で、劇的な雰囲気をバッチリ演出し、メタル史上に
残る名曲となっている。

2

Into Glory Ride

'83

前作で見せたアメリカンハード的ナンバーを完全に払拭し、
全編に渡って激情的で重厚なナンバーが並ぶ。
曲の完成度はより凄みを増し、劇的且つ悲壮感の漂う楽曲郡が
アルバム全体を占めている。
だが、お世辞にもプロデュースが良いとは言えず、重厚さに
音全体が飲み込まれてしまっている印象を受けるのが、
何とも言えず惜しい。
このアルバムから、マノウォーの破壊的なラウドさを支えるドラマー、
スコット・コロンバスが加入する。
このアルバムのハイライトは、間違いなく4曲目のGates Of Valhalla
である。
後の彼らの世界観「戦うメタル」に通ずる、劇的且つ悲壮感漂う強烈な
展開を持つ曲だ。

3

Hail To England

'84

俺が「マノウォーの最高傑作は?」と問われたときに答えるのは、
一枚目のBattle Hymnsか、このアルバムである。
前作で確立した方向性をより押し進め、曲展開の美しさに拘った
荘厳で感動的なナンバーがずらりと並ぶ。
たった12日間で録音されたとはとても思えないアルバムである。
歌詞の内容もより先鋭化し、「俺たちこそ唯一のメタル」との主張を
よりはっきりと打ち出している。
このアルバムで注目したいのは、ロス・ザ・ボスのギターだ。
余談ではあるが、俺のハンドルネームは彼から頂いたものである。
重く正確なプレイと、時折紡ぎ出される華麗で繊細なフレーズは
ギターキッズにとって、実に教科書的な良い手本となるものを
持っている。
また、楽曲的に言えば、アルバム全体を通しての構成が意識されて
おり、視覚的な効果を狙った配置となっている。
だが、惜しむらくは速弾きベースの曲Black Arrowsの存在だ。
この曲ははっきり言って不用であった。
確かに、ジョーイのテクニックを堪能することは出来るが、
ラストを飾る大作、Bridge Of Deathのイントロの壮絶さに比して
明らかに説得力がないのである。
この点、実に惜しかったとは思うが、それを差し引いても、そこらの
メタルバンドでは到底かなわないような素晴らしい楽曲郡の価値は、
些かも衰えるものではない。

4

Sign Of The Hmmer

'84

前作から引き続いての劇的且つ重厚で荘厳なナンバーが目白押し
のアルバム。
一部では、「彼らの最高傑作」とも言われている。
このアルバムでは、なんと言ってもヴォーカルのエリック・アダムスに
注目すべきである。
一枚目から独特の手法で感情を表現してきた彼のヴォーカルは
ここに来て完成され、より確かで、コントロールされたものになった。
その抑揚自在のストーリーテラーとなったエリックの声が
悲しいまでのジョーイの旋律と相俟ってリスナーを感動へと誘う
Mountains、Guyanaといった大作が注目されるが、個人的には
ハイライトとして表題曲を強く推したい。
これは短めのストレートなメタルナンバーだが、その中に彼らの持つ
センスとテクニックが如何なく発揮されていて、すがすがしささえ
感じられるナンバーである。

5

Fighting The World

'87

良く「原点回帰」のアルバムだといわれるが、基本的には賛成で
はあっても、全面的にそう言えるわけではないと明記したい。
確かに前半に並ぶアメリカンハード的ナンバーは一作目を
彷彿とさせるところがあり、方向性としてはやや似ているとも
言えなくはない。
ジョーイはこの当時のインタビューに答え「メタルといえども、元は
ロックンロールだったんだ」という発言を行っている事からも
ルーツに戻ったという感を強くするが、決してそれだけには
留まらない面も存在する。
それは3曲目のCarry Onに代表される。
この曲を「ポップ」だと解釈する事は容易いが、良く歌詞の内容を
検討すると、そこには彼らの確固たる信念が息づいており、
キャッチーではあっても決してポップではない事が分かる。
むしろ、マノウォーなりに新しい世界観を提出してみた実験作と
言ったほうが良いだろう。
後半からは、もはやトレードマークとなった劇的ナンバーがずらりと
並び、ゆるぎないマノウォー世界を聴かせてくれる。
音作り、曲の配置、完成度、どれをとっても「マノウォー入門編」と
言えるアルバムで、始めて聴くならこれからにする事を強く推奨する。

6

Kings Of Metal

'88

このタイトルを許されるバンドは、世界にマノウォーだけである。
生き様そのものがメタルである男達の信念が凝縮した
バランスの取れた、非常に良質なアルバムだ。
楽曲郡もバラエティ豊かで、激烈な疾走ナンバーがあれば、一方で
100人の男性コーラスを配した美しくも男らしいナンバーもある。
また、ジョーイの速弾きベース曲も今回は極めて効果的で、クラシック
「熊ん蜂の飛行」をベースで弾き倒すユニークさだ。
始めて聴いたときには、あまりにメタリックな蜂が飛ぶので、思わず
笑ってしまうほどだった。
このアルバムのハイライトは間違いなくラストを飾る2曲の流れだ。
老人の語りと、背景に流れる騎士達の戦い、そしてそれを聞く少年の
物語が流れ、直後に、至高のメタルが炸裂する!
この流れは、ジューダス・プリーストのThe Hellion〜Electric Eyeの
流れをそのままアルバムの最後に持ってきたと言えるほど
劇的且つ感動的である。
また、最後の曲では今までの彼らのアルバムと楽曲のタイトルを
歌詞の中にさり気なく挿入し、ファンの心をくすぐる。
これは、このアルバムを最後にブルースへと走ったギタリストの
ロス・ザ・ボスの脱退に合わせたためと考えられる。
今までの彼らを締めくくり、新たな彼らとして走り出すにふさわしい、
傑作アルバムだと言えるだろう。

7

The Triumph Of Steel

'92

一曲目から、重厚且つドラマチックなメタルが炸裂する。
28分37秒。
昔のLP一枚分にも相当する抒情詩、それがこのアルバムの
オープニングに配されている。
この曲の存在には賛否両論があるが、彼らの生き様を神話の英雄に
投影するテーマを持つこの曲なくしては、マノウォーとしての説得力
そのものが薄くなってしまうと思う。
神話の英雄と自分達を重ね合わせる事で、メタルを武器として戦う
戦士の姿をより明確に打ち出したのである。
この通過儀礼として、この曲は必要だったと俺は思う。
このアルバムでのハイライトは、しかしこの曲ではなく、ラストを飾る
珠玉の名バラード、Master Of Windである。
この曲はへヴィメタルの持つ美しさ、優しさ、そして何よりもメタルと
共に生きてきた彼らの魂を反映して、聴く者の魂を直接震わせる
魔力を秘めている。
アルバムタイトルの「鋼鉄の勝利」と対極を成す
「風の主」〜決して捕らわれる事ないもの〜、それがどちらも彼らの
生き様そのものを意味しており、孤高の勝利者たる姿を
どんな言葉よりも雄弁に語ってくれるのである。
そんな彼らの姿こそ、俺達Metal Brotherにとっては共に戦うべき
強力な戦士と信じられるのだ。

8

Louder Than Hell

'96

現時点において、最新スタジオ作の本作は、これまでのマノウォー
とは一味違った世界観を作り出している。
まず特筆すべきはアルバムタイトルであろう。
これはギネスブック認定記録の「地球でもっともラウドなアーティスト」
に引っ掛けたタイトルである。
彼らが、絶対にしてはならないとする事は「妥協する事」、「時代に
迎合する事」、そして「アンプの音量を下げる事」だと言う。
そんな事をするくらいなら死を選ぶと言うのだから、まさにぴったりの
タイトルだと言って良いだろう。
ここで充分に信念を見せ付けておき、いざ楽曲に目を移すと
これまでのドラマチックで荘厳な雰囲気をスマートに削ぎ落とした
へヴィな疾走ナンバー主体である事に気が付く。
曲名は、むしろより先鋭化した主張をしているが、曲そのものは
ストレートなメタルナンバーが多く、やや意外な作りである。
尤も、主張があからさまである為にたいして気にならず、
それどころか、これもマノウォーの持つ魅力の一つと認識させる
高水準な楽曲郡には、まさに脱帽である。
このアルバムのハイライトは、ラストの超絶疾走ナンバーThe Power
であろう。
新ギタリストのカール・ローガンのプレイは壮絶で、マノウォーの
比類ない世界観に新たな個性を加える事に成功している。
カールの壮絶なプレイは、その前のインストMy Spirit Lives Onで
炸裂している。
強烈なテクニックと侮れないメロディセンスが同居しており、
新メンバーとして、早くも自己を確立しているところが注目だ。

9

Hell On Wheel

'97

マノウォー初のオフィシャルライブアルバム。
ただただパワー前回で突っ走るパフォーマンスの迫力は、もはや
言葉を失って唖然とするしかない。
テクニック、魂、センス、それらが渾然一体となって生み出される
爆発的なエネルギーは、往年のレインボウにも匹敵する。
特に、元曲の分厚いコーラス部を観客が大合唱する様は
ファンとの結束を何よりも大切にする彼らの精神的な骨格を
良く表しているだろう。
CDUの最後の曲、Battle Hymnのギターソロの前のエリックの
大絶叫は、鳥肌モノのカッコ良さである。

10

Hell On Stage Live

'99

前作に引き続き、まだまだライブを聴きたいと願うファンの要望に
答え、新たにツアーの音源を取り直した物で作られた、
いわば第二のライブ盤。
前の収録の残りの音源など使わずに、新たに全て取り直すところに
ファンとの結束を大切にする、彼らの配慮を見ることが出来る。
単純に音の出来を比べれば、前作よりこちらの方が上だろう。
CDTのBridge Of Deathは、この曲の持つパワーとエネルギーを
最大限まで引き出しており、明らかにスタジオバージョンを
上回っている。
それにしても、ただ「サンパウロ!!」と叫んでいるだけなのに、
エリックはめちゃくちゃカッコイイ。

いかがかな?
マノウォーと言うバンドについて、少しは分かったかな?

さて、今後こういう企画はここではやらないのであしからず。
「じゃあどこでやるのさ?」というのは愚問て物だぜ。
新コーナーを見てみれば分かるさ。おのずとな。

では、今回はこれでおしまい。
おやすみ。


NO・5  2001年  1月 6日  書す

思うに、日本人とは不思議な民族だ。
なんでこんな事を思ったかというと、冬コミのカタログを読んでいての感想なんだけどね。

冬コミとは、冬季コミックマーケットのこと。
コミックマーケットてのは、要するに商業誌ではなく同人誌メインのイベントなんだと、簡単にくくっておく。
会場は、東京ビッグサイトを借り切って行われるんだけども、ここ、東京ビッグサイトでは、前日からの徹夜などの行為は禁止されている。
ま、イベントに関係ない方々だって近辺にはいらっしゃるわけで、そんなこたァ当たり前のことだよな。
ところが。
世の中日本語のわからねェヤツらもいるってことで、会場前に前日から徹夜して列を作るというのが、一種の独立したイベントになってるらしい。
その理由が凄い。
「みんながやってるから。」
「苦労してんのは俺達なんだから、いーじゃん。」
「楽しそうじゃん?」
「興味本位だよ。」

馬鹿だコイツら、と思ったあなた。
あなたはマナーという言葉の意味を知っている大人(たいじん)です。

特に「馬鹿野郎め!」と俺が思ったのは、「みんながやってるから。」という理由。
テメェはみんながやってりゃ、人殺しでもやるってんだな!?そこまで言うのなら。

「みんながやってる。」
何か行動を起こす時、これほどみっともない理由付けは他には無いだろうぜ。
ガキの頃から思ってたことだけど、これほど惨めな思考停止は、他にはあるまいて。
言い換えれば、多くの人間がやってることが正義で、それ意外は邪道というわけだ。
その考えが延長していくところ、全体主義に結びつくんだよね。
日本は民主国家で、個人の意見と考えは尊重されるべきなのに。
そんなことは、中学校で習わなかったか?

俺の友人の女の子が、高校のときに教師に言われたことで、酷くショックを引き摺っていたことがある。
何でも教師に「普通じゃないよ、君は。」と言われたらしい。
続いて、「みんなと同じように考えて行動しなさい。」と忠告されたとか。
その話を聞かされて、俺は鼻で笑ったね。
そんなことで真剣に悩むなんて、脳細胞の無駄づかいだ。

何が根拠で「普通」じゃなきゃ駄目なんだ?
何が根拠で「人と同じ」じゃなきゃ駄目なんだ?
「そうでなければ人に迷惑をかける」と言う考えもあろうが、人と違ったことを考えたりしたりすることで迷惑をかけるようなヤツは、何やったって迷惑しかかけらんないだろうぜ。
マナーと個性が一括りにされること自体、それが迷惑だ。
みんな同じだったら、世の中つまんねーだろーがよォ。

こういう教育が罷り通ってるのは、日本の特徴だと言って良いらしいぜ。
さすがは先進国、「神の国」だけあるとおもわねーか?

結局、冬コミで徹夜してるヤツらなんて、その手の連中だよ。
自分独りで生きていくことに、全く自信がないから徒党を組みたがる。
こういう連中の存在を「是」としてきた日本人てのは、ホント不思議な民族だ。
人と違うことをすれば「村八分」(本来の意味も知らずに使ってるヤツが多すぎる)とか言って、排撃しようとする。
そんなにみんな一緒が良いのかね?
俺は日本人だけど、こういう連中とは全く異質なので、理解できないね。
ま、どっか遠くで幸せになってくれ。
俺は、「みんな一緒」で周りに迷惑をかけてる連中と、仲良くなる気はないからな。

・・・あれ?
なんか真面目っぽい事書いてないか?
おかしいな、もう書かないと思ってたのになあ(笑)。


NO・6  あなたはストラト派? それともレス・ポール派?

先日来、部屋の掃除をしていたら、手元に「ヤングギター」という雑誌が出てきた。

知ってる人は知ってるこの雑誌、結構役に立つ時もあるし、全く役に立たない時もあります。
オイラは役に立ちそうな時だけ購入してるヒト。
別段ギター雑誌を定期購読しなきゃならんほどには、初心者ではないと思ってます。

で、この号を買ったときの記憶がまざまざと甦ってきたんだけど、レス・ポールかストラトか、ギタリストなら結構考えるネタだよね。
弾き易さから見ればストラト、音からすればレス・ポール、というカンジで考えてる人も多いんじゃない?
ただ、勿論こんなのは好みの問題であって、ストラトの音が好きな人に「レス・ポール最高」と言ったって受付やしないだろうし。
無論逆も然り。
で、この号の記事は歴代の有名ギタリスト達はどっちを使ってた? ってな記事。
どっちが優れてるギターだ、とかそういう特集ではなかったので、単純に楽しめる内容になってる。

で、俺は考えた。
「どっちも向いてない俺は、どーゆー扱いになるんだろう?」

オイラが使ってるのはジャクソンのソロイスト(ソリスト)・カスタムというギター。
この世で尤もパワフルでへヴィでラウドな音を出せる、超メタル専用ギターだ。
まあ、ちょっと誇張はあるものの、大まかな部分は完全に事実だぞ。
しかしながらこのギターにも弱点はあって、それは音に「芯」が無いところ。
だから、高音部の音なんかは聞いていて耳に痛い。
ま、メタル専用だからいいんだけどさ。

で、実際の所、レス・ポールの方が俺は好き。
そりゃあ上手いヒトが音を作って弾くストラトは良いもんだ。
リッチー・ブラックモアの音なんか素晴らしいよね。
でも、基本的に俺はギブソン系のウォームなサウンドが素敵だと思う。
あれは「芯」のある図太いサウンドだからこそ表現できる音だね。
尤も、ザック・ワイルドのような非常に(以下略)。

などという思いを馳せていたら、全然部屋が片付かなかった。
どうすべえ。


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