同級生


このゲームが存在しなければ、今のエロゲー界の隆盛は存在しませんでした。
全ての始まりを作ったのがこのゲームだと言っても、何も過言ではないです、これは銘記しておきましょう。
このゲームによりエロゲーは単なる「エロ」表現の世界を飛び越え、「擬似恋愛」の世界にまで飛び立ったのです。
尚、俺はWindows版は所持していませんので、ここではPC-98版で語ります。

エロ (点数が高いほどエロいです) 78点
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) 86点
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) 95点
ヴォイス (点数が高いほど上手です) なし
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) 88点
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) 86点
システム (点数が高いほど扱いやすいです) 72点
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) 81点

 

★非常にハイレヴェルなバランスを誇る、エロゲー黎明期の名作です。
システム的にも独特のものを採用していて、更にキャラ同士のちょっとした絡みなんかもあります。
女性が「エロの対象」から「恋愛の対象」に変化した事もあり、ストーリーやキャラの立ち方が非常に練りこまれています。
あらゆる意味で、その後のエロゲーのお手本になる要素が詰まった名作と言えます。

 

●エロ

濃厚って程ではありませんが、決して手を抜かないシーンが堪能できます。
ここに辿りつくまで結構労力を要するので、いざ事に及ぶ時の感慨はひとしおですね。
お預け食った犬の気分で楽しめると思います。

●原画

竹井さんの画は美麗で、この当時のグラフィックとしても限界に挑んだ物になっています。
立ち画は今から見るとちょっと荒いですが、イベントCGは今でも何の遜色もなく通用します。

●キャラクター

全てのキャラが、非常にしっかりした人格と行動理念、主人公や他のキャラに対するスタンスを持っています。
特に、ライバルキャラの立て方と、ヒロインとの絡め方が見事です。

●ヴォイス

時代が時代ですし、ないですね。

●ストーリー

これはキャラ毎に違うんですけど、どのシナリオも「滑稽さ」を忘れず、それでいて肝腎な部分の纏め方はしっかりしています。
「楽しい」シナリオの目白押し、ってカンジですか。

●音楽

思ったよりもいい曲が多いです。
BGMとして流れているぶんには全く問題が無いレベルで、しかもシーンの盛り上げに一役買っています。

●システム

慣れ次第でどうとでもなるシステムですが、案外最初は戸惑いそうかも。
移動先で出会うヒロインと話が展開していくんですが、フラグは選択肢によって立ちます。
結構管理が厄介ですが、上手くいけば「同時攻略」も可能なシステムになっています。

●難易度

という訳で、結構高いほうだと思います。
フラグ管理によって、特定の時間に特定の場所で起こるイベントをこなさなきゃならない訳で、それを外すとどうしても攻略できなくなります。
このあたりは最早「勘」の世界といえましょう。

 

★総評として、良くこれだけの物を作れたもんだ、というゲームです。
女性の性格の捉え方、主人公の性格の作り方、ライバルとの絡み、あらゆる部分に気が使われています。
非常に纏っており、何処かが欠落している印象はありません。
さすが原初のエロゲーで最高の知名度を誇っただけあります。
エロゲー評論には避けて通れない一本といえるでしょう。

 

公式サイトはこちら ⇒ 


戻る