銀色


ねこねこソフトの代表作とも言うべき、ビジュアルノベルゲームです。
ノベルですから、あくまで話を読ませるゲームですね。
随分大昔から現代までに至る物語を、結構丁寧に練り上げて読ませてくれます。
ただ、ちょっとばかり臭いです。

エロ (点数が高いほどエロいです) 64点
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) 71点
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) 77点
ヴォイス (点数が高いほど上手です) 81点
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) 76点
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) 74点
システム (点数が高いほど扱いやすいです) 86点
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) 37点

 

★全体的に見て、エロが希薄な感動系のゲームだと言えます。
ただ、決してエロを蔑ろにしてる訳ではないようです。
時間の流れに沿って物語が進行していくので、ある種の「章」構成になっていると言えます。
よって主人公・ヒロインとも章ごとに違うのですが、ここに違和感を感じないあたりは秀逸な出来でした。

 

●エロ

いきなりそのシーンで物語の幕が開けるんですが、特筆すべきエロティックさはないです。
全般的に見て純愛系にありがちな「爽やかな愛情エッチ」って感じです。

●原画

なんといういか、非常に特徴的にディフォルメされた絵柄かと。
かなり風変わりな絵柄なんじゃないかと思います、人によって受けつけるかどうかの基準が変わりそうです。
俺は……微妙でした。
パッケージのイラストは凄く綺麗だったんですが。

●キャラクター

各章の主人公が結構いいカンジに描かれているかと思います。
ヒロインも悪くはなかったですが、章によっては霞んだりしています。
現代編の主人公は、ちょっと典型的過ぎると思いましたが。

●ヴォイス

悪くないというか、結構気合が入っていると思います。
ノベルタイプでヴォイスありというのは結構珍しいですが、取り敢えずキャラとの違和感はなかったですね。

●ストーリー

先述の通り時代の流れと共に話も変わっていきます。
「あやめ」という名前と「銀色の糸」を絡めて描かれていくんですが、最終章のネタバレの話は非常に良く描けていたと思います。
ただ、それまでのヒロインと主人公は、かなり不幸過ぎるのではないかと。

●音楽

それなりに良かったと思います。
雰囲気モノとしても充分でしたし、単体でも結構鑑賞に耐えうるものになるのではないかと。

●システム

ノベルタイプの王道で構成されていますから、極めて扱いやすいですね。
シンプル・イズ・ベストってところでしょうか。

●難易度

かなり低い、楽に攻略できるゲームですね。
全然難しくありませんが、このゲームはあくまでノベルですので、全く問題はないです。
ただ、CGを全部埋めようとすると一つだけバッドエンドを見なければなりませんので、そのぶんだけ点数上げておきました。

 

★総評としては、中々に凝ったお話だといえると思います。
ただ、命というものの扱いがちょっと軽いような気もしなくもないです。
視点として、一つの事象に人間が絡んでくるという描き方がなされてますから、各章においての話の独立させかたがポイントになる訳です。
このゲームでは、そのあたりの基本部分はしっかりクリアできていると思います。
結構安心して楽しめると思いますね。

 

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