第2回


と、いう訳で始まったギター教室、案内の謎のじいさんは大袈裟に言ってましたが、気楽に楽しんでくださいな。
因みに、ブラウザの「戻る」ボタンは、なるべく使わないよーに。
覚えられるものも、覚えられなくなるよ。
それじゃあ、早速始めましょうかね。

これが何の楽器か分からないと言う人。
既に絶望的です。
特別に許可しますので、「戻る」で戻ってください。
そして、ここには二度とこないことをお勧めします。

分かる人。
そうです。これがギターです。
ちょっとフラッシュの反射などあって見にくいですが、形は分かりますよね。

で、こいつをよーく見ると、写真の上から順番に、小さな「頭」があって、やたら長い「首」があって、それらとは不釣合いなほど大きな「身体」があるように見えませんか?

見えないと言う人。
見えるって言ったら見えるの!
見えなきゃ話が進まないから、そう見えるまで、写真を眺めてください。

見える人。
私のろくでもない比喩表現に付き合っていただき、有難うございます。
ですが、これは結構大切な比喩表現だったりします。
何故かって?
理由は簡単です。
実は、「頭」、「首」、「身体」という表現は、そのまま各部の名称になっているからです。
具体的に説明していきます。
先ず写真の上のほうにある、六個の出っ張りの付いた、変な形をした右曲がりの部分が「頭」、つまり「ヘッド」と呼ばれる部分になります。
次はそこから伸びている、沢山横線の入った長い部分が「首」、つまり「ネック」と呼ばれる部分です。
最後に写真下方、馬鹿みたいに大きな、左右非対称の歪んだ部分が「身体」、つまり「ボディ」と呼ばれる部分になります。
ここまでは理解しましたか?

では次に行きましょう。
頭にくっついている六個の出っ張りは、弦を張る為のもので「ぺグ」と言います。
因みに、ギターは弦楽器だということは・・・、分かりますよね?
首の部分に入っている横線は、金属製でして「フレット」と呼ばれます。
「フレット」は、ギターを立てた状態で、上から下に向かって数字が大きくなっていきます。
頭のすぐ下が「1フレット」、その次が「2フレット」、といった具合になります。
正確には、「フレット」と言うものは、この金属の横線のことを言いますが、実際に弾くときに「フレット」の上を押さえることはまずありません。
スコアなどに書かれている「フレット」の数字は、ギターを立てた状態で、金属線の上側の空白をさして言います。
余談ですが、金属線の間に、時々書かれている丸い点は、それが「何フレット」であるかの目印です。
通常、3、5、7、9、12、15、17、19、21の各「フレット」の部分に描かれています。
ここで言う「フレット」は、金属線の間のことを指します。
この印が、なんらかの目安になるでしょう。
印の下側の金属線が、正確には「3フレット」、「5フレット」・・・、という事になります。
それから、身体の部分を良く見てください。
正中線、つまり中心に沿って、縦に三本の白いものがくっついていますね。
最初の二本が細く、一番下の一本が太くなっています。
この部分を、「ピックアップ」といいます。
この部分は、弦の振動を電気信号に変換する役割を担っておりまして、ギターを語るうえで、最も重要な部分だといっても過言ではありません。
大抵のギターには、多くて三本の「ピックアップ」がついています。
三本でない場合は、二本が相場ですね。
勿論、色は白とは限りません。
この位置にある、つまり、弦の下に位置している突起物が「ピックアップ」だと思ってください。
ここでは写真にしたがって説明しますが、ギターを立てた状態で、上の「ピックアップ」から順番に、「フロントピックアップ」、「センターピックアップ」、「リアピックアップ」と呼びます。
ギターの基本的な音色は、ここで決定します。
これについては、いずれ詳しく説明しましょう。
更に、「リアピックアップ」の下に、銀色の変な金属の部分がありますね。
ここを、「ブリッジ」といいまして、「ぺグ」と対を為して、弦を張る部分です。
流石に、弦の張り方までは、ここでは扱いません。
各ギターの機種によって、それは全然違うやり方になるからです。
とりあえず、最低限、弦は張れるものとして話を進めます。
この「ブリッジ」と「ぺグ」を両端にすることによって、弦がピーンと張られ、常に緊張した状態を保てることになります。
この「緊張した状態」のことを、「テンション」といいます。
今はあまり覚えておく必要はありません。後で詳しく説明しましょう。

とりあえず、ざっと各部分の名称を並べ立ててみました。
今回出てきた単語は、以下の通りです。

「ヘッド」
「ネック」
「ボディ」
「ぺグ」
「フレット」
「ピックアップ」
「ブリッジ」


どれが何処をさすのか、覚えているかな?
うろ覚えの人。
写真と照らし合わせて、良く頭に叩き込んでおいてください。
それから、「ピックアップ」には、「フロント」、「センター」、「リア」とあることも忘れずにね。

良く覚えた、という自信があったら、次へ行ってみよう!

行きまあ〜〜〜〜すっ!!