〜訪問看護婦・恥辱の夜間病棟〜

 幸・ザ・ボス



伊集院病院の院長、伊集院秀麿は、診察室で看護婦の亜理紗を待っていた。
いつもの如くその瞳は、これから始まる淫靡な宴への期待で、獣のそれと化している。
やがて診察室の扉が開いて、彼の美しい獲物が姿を現した。
「ふっふっふ、待っていたぞ、亜理紗。さあ、ここにお座り。」
必要以上の猫なで声を使って、秀麿は亜理紗に、診察台の上に座るように命じた。だが亜理紗は、これから行われようとする行為に対して罪悪感を感じているのか、その場に立ったまま、小さく振るえているだけである。
「どうしたんだい、亜理紗、怖がる事はないのだよ・・・。」
秀麿は、毒蛇のような笑いを浮かべつつ、言った。
「ご、ご主人様・・・。か、堪忍して・・・下さい・・・。」
亜理紗は今にも消え入りそうな声で、やっとそれだけを言ったが、それに対する秀麿の答は、嗜虐に満ちた嘲笑であった。
「・・・面白い事を言うねえ、亜理紗。まさか、僕の言うことが聞けない、とでも言うのかい?」
鮫のような不気味な笑顔で、秀麿はそう言った。しかし、その目は笑ってはいなかった。
その表情を見て、亜理紗の体が大きく震え出した。明らかに恐怖によるものだ。
「・・・もう一度言うよ。ここにお座り。」
再度、秀麿は、低い声で言った。
亜理紗は諦めたのか、ゆっくりと、力なく診察台に歩み寄る。そのまま、倒れ込むようにして座りこんだ。
「そうそう、僕の言うことを聞いていれば、また、たっぷりと可愛がってあげるからね。」
そう言いながら、秀麿の手が、ゆっくりと亜理紗の肩に掛かる。
亜理紗は無抵抗のままで、すんなりと秀麿に押し倒されて行く。やがて亜理紗の身体は、完全に診察台の上に横になった。
仰向けに寝る。
秀麿の手が徐々に伸びていき、大事なものに触れる。
「あっ・・・。」
亜理紗が、桃色の吐息を漏らす。それに興奮したのか、秀麿は嬉しそうに笑う。
秀麿の指は、それ自体が独立して、意思を持っているかのように、緩急自在に動き回る。その動きは、軟体生物の触手のそれを想起させる。
秀麿の指の動きに連れ、やがてそれは、湿った音を立て始めた。
「はああ・・・。」
亜理紗の声が甘い。
「ふふふ、良いのであろう?我慢することはないぞ。」
秀麿は自信たっぷりに言い放つ。指の動きは、全く滞ることを知らない。
亜理紗の瞳が、焦点を失いつつある。
「もうこんなになって、いけないやつめ。悪い子にはお仕置きが必要だな。」
そう言うと、秀麿は己のものを取り出した。
「ひっ!!」
亜理紗が息を飲む。
巨きい。
そして、途方もなく太い。
「ああ・・・、こ、こんなの、無理よ・・・。」
亜理紗が言うと、秀麿は優しさを装って答えた。
「大丈夫だよ。痛くないようにするからね。さあ、亜理紗。亜理紗の手で、その準備をしておくれ。」
そう言うと秀麿は、亜理紗の手に、己のものを握らせる。
亜理紗は少しの間躊躇っていたが、やがてぎこちない手つきで、それを扱き始めた。
上下の運動を基本に、ときに回してみたり、ときには握ってみたりする。
様々な刺激を与えているうちに、亜理紗の表情が、恍惚としてきた。興奮しているのだ。
「ああ、ご、ご主人様、わ、私はもう・・・、は、はやく、下さい・・・。」
「駄目だ、もっと湿らせなければ、痛い思いをするぞ。」
「そ、そんな。わ、私、もう駄目です!が、我慢できません!は、はやく頂戴!」
その言葉を聞いて、秀麿は、歪んだ歓喜の表情を浮かべた。
「ふふふ、嫌らしいやつめ。そんなに欲しければくれてやろう。」
秀麿は亜理紗の手から己の分身を抜き取り、自分の手を添える。
「行くぞ、亜理紗。」
「ああっ、は、はやく来てえ〜〜っ!!」
その声に答えて、秀麿は己の分身を、深く亜理紗の中に挿入した。
「ああっ!い、いたいっ!!」
「我慢しろ、すぐに気持ち良くなる。」
秀麿は、苦痛とも歓喜とも取れる表情の亜理紗を、冷酷に見下ろしながら言う。
秀麿がそれを強引に埋め込んでゆくと、亜理紗の表情が一気に快楽に歪んだ。
「ああっ!わ、わたし、も、もう駄目え〜〜〜〜っ!!」
絶叫と共に亜理紗は絶頂を迎え、同時に秀麿も、亜理紗の中に強かに液を注ぎ込んだ。

「ふふふ、全く困った奴だな。そんなに注射が好きか。」
「・・・はい。」
亜理紗は、蕩けそうな表情で言う。
「まさか、自分に打つ注射を、自分で消毒するとはな。しかも消毒液の匂いでトリップするとは、全く看護婦の風上にもおけんな。」
「も、申し訳ありません・・・。」
「その上、お前が逸るから、腕の方を余り消毒できなかったではないか。痛かっただろうに。」
「ええ・・・。で、でも、それが良くて・・・。」
「そんなに好きなら、もう一本打っておくか?貧血には、何と言ってもこの薬が効くからな。」
秀麿が言うと、亜理紗は瞳を輝かせる。
唇が歪み、涎が垂れ流しになる。
「ああ・・・。お、お注射・・・。」
「恥ずかしいやつめ。他の患者さんもいるというのに。」
「ああっ!!見てっ!!わたしの恥ずかしい姿を見てえーーーっ!!!」
狂乱の宴は、まだ始まったばかりである・・・。

 



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