鬼門妖異譚
うーんと、鬼畜と純愛の両ルートを整備する事で勢力を拡大してきた、ちぇりーそふとの出世作です。
このゲームの場合、鬼畜ってのとはちょっと違いまして、単なるヒロイン陵辱です(通常はヒロインとはノーマルプレイになってます)。
他のゲームはやってないから知りませんが、全部がこのゲームと同じ調子だとしたら、みんな「鬼畜」の意味を取り違えてるぞ……。
エロ (点数が高いほどエロいです) | 73点 |
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) | 86点 |
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) | 83点 |
ヴォイス (点数が高いほど上手です) | ? |
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) | 78点 |
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) | 72点 |
システム (点数が高いほど扱いやすいです) | 71点 |
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) | 63点 |
★基本的に「鬼と人間の戦い」のお話です。
主人公がどちらの勢力にとってもキーパーソンになっていて、そのどちらにつくかはプレイヤーのお好み次第って訳です。
謳い文句では「鬼になって非道の限りを尽くす事も可能」だそうです。
まあ、やってみての感想を言えば、鬼になった主人公もそんな悪い奴じゃないです。
で、鬼にも鬼なりの恋愛のしかたがあるってことを描いた所が、中々に高評価ですね。
●エロ
迸るエロさはないですが、にじみ出るエロさがあります。
特に、鬼になった時の「食事」のエロさは中々です。
それと、最も清純だと思われていたヒロインの陵辱シーンの派手さは特筆モノです。
●原画
耽美系の、物凄く細かい、丁寧な画です。
俺は結構好きですね。
●キャラクター
結構な人数(鬼も人も含めて)出てきますが、中々しっかりと描かれています。
サブキャラも良く描かれていて好感が持てます。
ただ、ルート毎にキャラの目的が180度違ったりしますから、ちょっと混乱してしまう所が在るのが残念かも。
●ヴォイス
……済みません、あったかどうか覚えてません。
●ストーリー
で、シナリオはというと、無理をせずに纏めたな、という感想です。
思っていたより発展しませんでしたが、綺麗に纏っていると思います。
このゲームでは「章」を設けていますから、各章毎に話を纏めなければならかった訳で、そういう意味では良く纏められています。
●音楽
まあBGMとしては妥当な線でした。
印象に残るって程ではなかったですね。
●システム
話を10くらいの章に区切り、各章に2頭身キャラによる戦闘シュミレーションを設けています。
はじめの頃は面白いんですが、長くやってると徐々に疲れてきますね。
ですが、この戦闘シュミレーションは飛ばす事も可能です。
他は通常のシステムで、扱いやすく出来ています。
●難易度
案外舐められません、全キャラ攻略となると、結構難しかったりします。
男キャラとのエンディングもあったりするので、全員攻略は結構ホネって訳ですね。
★総評として、良く纏められたゲームだと思います。
1歩間違えれば、章構成の所為で話がぶつ切りになっていたところでしょうから、その手腕は流石です。
ただ、それでも話の流れが結構大味になっちゃってるところはあります。
細かい描写がやや欠け気味のため、人物の行動理由が把握できない時があります。
このあたりには、まだ改善の余地があるようには思えました。
取り敢えず、エロとシナリオのバランスは良く取れていたと思いますね。
でも……あれは鬼畜じゃない、断じて鬼畜じゃないぞ。