まじかる☆アンティーク
さてさて、Leafが出した「骨董経営シュミレーションゲーム」です。
全般的にポップなイメージで押してきますが、話自体は妙な所でシリアスだったりして、案外練り込まれている印象を与えます。
往年の名作には比すべくもありませんが、正当に評価して、このゲームは結構面白いんじゃないかと思います。
ただし、毎度言っている通りではありますが、シュミレーションが好きなら、という条件付の話となるでしょうね。
エロ (点数が高いほどエロいです) | 66点 |
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) | 79点 |
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) | 82点 |
ヴォイス (点数が高いほど上手です) | なし |
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) | 80点 |
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) | 77点 |
システム (点数が高いほど扱いやすいです) | 66点 |
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) | 62点 |
★基本的な部分は全てクリアしているかと思います。
そこそこエロくてそこそこ面白くてそこそこ感動する、そんなカンジのゲームですが、裏を返せば、飛び抜けた面白さを待つ部分はありません。
キャラクターはどちらかというとロリに属する作りになってます。
偉く軽いイメージがありますが、話は結構シリアスな部分を持っています。
しかし、ナニユエ「骨董」に拘ったかという部分の説得力はイマイチなかったりもしますね。
●エロ
実は、画的にはそれなりにエロかったり、やってることはかなりヤバかったりします。
ポップ系の画でエロをやっている割にはかなり濃厚だと言えるでしょうが、如何せんテキストが悪い。
「ズン、ズン、ズン……」「パン、パン、パン……」等の擬音が延々続くシーンもあり、シナリオライターの椎原氏を揶揄して「椎原ズンパン」などと言われてもいます。(参考・エロゲー警備旅団)
●原画
典型的アニメ画ではありますが、キャラの年齢が幼く見える、所謂ロリ調です。
俺的にはそれほどヒットはしませんでしたが、画の雰囲気は悪くはないと思いますね。
●キャラクター
それなりに練られています。
それぞれが結構しっかり立っていて、悪くない印象はあります。
キャラクター同士のやり取りとか、台詞回しなんかを見る限りはキャラ造形に力を入れたことは評価できるんじゃないかと思います。
各キャラの行動理念も、結構筋が通った物になっているんじゃないかと。
●ヴォイス
入っていません。
あってもよかったと思うんですがね。
●ストーリー
椎原氏が力を入れたと思われる「ヒロイン同士の嫉妬」みたいな関係があって、これはある意味拍手喝采を送りたくなりました。
同じフィールドで主人公と絡んでる以上、当然ヒロインには嫉妬心もあるはずな訳で、そこを描き切った椎原氏には感服します。
今までのエロゲーには、中々こういうシーンがありませんでしたからね。
一方、各キャラのシナリオ展開は通常レベルで、それなりに安心できるんじゃないかと思います。
●音楽
そこそこしっかりした物が用意されていると思います。
雰囲気重視のBGM群ですが、結構かっちり創られていて好感が持てます。
●システム
「経営シュミレーション」と謳う割には、経営要素が大きく関与するヒロインは一人だけです。
とはいえ、これによってキャラのエンディングに影響が出たりもしますから手は抜けません。
まあ、経営とキャラ攻略のバランスは今一つちぐはぐな印象はあります。
隠れキャラもいたりします。
●難易度
大まかに言って簡単な部類ではありますが、一人だけ飛び抜けて難しいキャラがいます。
このキャラのエンディングを見るための苦労は相当なもので、これだけのために全体の難易度が高いという印象を与えます。
基本的にはキャラ別攻略ですから、わき目も振らずにキャラにアタックしていればなんとかなります
★総評として、小粒ではありますが安心できる作品だと言えます。
変に期待しすぎず、軽く流すつもりで楽しむと良いかと思いますね。
あまりLeafの看板に惑わされないようにしましょう。