ONE 〜輝く季節へ〜


現在の鍵主力スタッフが英知を集めて作り上げた、明確な「感動モノ」を目指したゲームです。
色々とアラはあったり、バランスの悪い部分もあるんですが、やっていて面白いゲームである事は間違いないでしょう。
ただし、「えいえんのせかい」の説明については今一つ要領を得ないものがあるとは思います。

エロ (点数が高いほどエロいです) 28点
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) 71点
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) 87点
ヴォイス (点数が高いほど上手です) なし
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) 77点
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) 82点
システム (点数が高いほど扱いやすいです) 90点
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) 67点

 

★攻略できるヒロインの数といい学園ストーリーと絡めた不可思議な世界観といい、ほぼ間違いなく現・鍵スタッフの方向性を決定付けた原点となっている作品と言えるでしょう。
ファンの間でもこの作品はブランドを超えて鍵ゲーの一つとして括られる事が多いですね。
異論は無いんですが、そこにMOON.を入れないのは腹が立ちますな、俺としては。
まぁ個人的な感情は置いておくとして、ギャグがかなりふんだんに入っている上に、シリアス路線はそれなりに練り込んでありますから、結構安心してプレイする事が出来ます。
ただ、ギャグとシリアスの完成度、どっちが高いかと言えば間違いなくギャグです。

 

●エロ

基本的には薄口ですが、今から考えると素でヤバイ事をやってたりもします。
でも七瀬はエロかったかな。

●原画

恐らく一番バランスが取れている時期のいたる画がこれでしょう。
ただ、イベント画の完成度のばらつきは流石の俺でも気になったりしました。
立ち画は表情がころころ変わってみてて楽しかったですが。

●キャラクター

完全無欠のキャラ攻略ゲーですから、ヒロインに関してはかなりしっかり描かれているかと思います。
登場するヒロインが持っているスタンスは割とハッキリしていますし、性格付けや動機などもしっかり描かれています。
変に天然入ってるようなキャラはいませんし、ヒロインキャラに関しては問題無いでしょう。
サブキャラも個性豊かで、この点は安心できます。
ただ、ヒロインのストーリーの重さは完全にバラバラで、この点のバランスは気になる人には気になるでしょう。

●ヴォイス

無いですが、コンシューマーでは文句が出ていたり出ていなかったりだそうで。

●ストーリー

かなり唐突な展開を見せますが、実はこれ、ちゃんと読んでいないと伏線を読み飛ばす事になってそう思っちゃう訳です。
ただ、小技に類する部類の芸の細かさなので、一字一句見逃さないくらいの気合を入れないと見逃す事請け合いです。
流してやれるようなストーリーではない、とだけ言っておきましょう。

●音楽

まあ、安心して聞いていられるレベルなんですが、生楽器を使ってほしかったですな。

●システム

MOON.の反省を活かしたのか、オーソドックスなアドベンチャーになっています。
変に捻った物はありません。

●難易度

結構難しいんじゃないかと。
選んじゃいけないだろ、っていうよな選択肢を選ばせたりしますし。
それに、ほんのちょっとしたイベントが次のフラグになったりしていますから、案外舐められません。

 

★総評ですが、かなり高い水準で構築されたゲームだと言えると思います。
ストーリーは滅茶苦茶に圧倒されるようなものではありませんが、伏線とネタばらしをしっかり纏め上げています。
伽羅造形などにも気を使っていて、チョイ役でも記憶に残るくらいのインパクトはあります。
しかし、主人公が弱い。
精神的に追い詰められた時の弱さはかなりのものです。
従って、ここ一番で感情移入しにくいものがあります。
その点を差し引いての点数ですが、面白いか面白くないかで言ったら、間違いなく面白いゲームでした。

 

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