誰彼(たそがれ)


非常に言いにくいことなんですが、かつてのエロゲー界の覇者・リーフの凋落を物語るゲームです。
これこそホントの黄昏(たそがれ)ですね、とても笑えませんが。
とはいえ、他のメーカーが出したらそこまで言うかというと、そんな事はないと思います。
新システムの大胆な導入等は評価に値すると言えましょう。
しかし、各所で色々と穴があるのは誤魔化しようがありません。

エロ (点数が高いほどエロいです) 51点
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) 74点
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) 34点
ヴォイス (点数が高いほど上手です) なし
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) 56点
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) 60点
システム (点数が高いほど扱いやすいです) 63点
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) 54点

 

★何と言うか、非常に中途半端な印象を与えるゲームです。
プレイ中はそれなりにのめり込んでやれると思いますが、終わった後はなんとも印象が良くないです。
パワーバランスは取れていると思うんですが、そのレベルが高くないです。
とはいえ、「駄作」とか「糞ゲー」と呼ぶほど酷いゲームではないと思います。

 

●エロ

困った事に、エロシーンに説得力が余りありません。
というか、主人公が房事に及ぶにあたって、あまり乗り気でないのが痛いですね。
ご都合主義っぽい展開がキツイです。

●原画

河田氏の原画は、俺は嫌いではないですが好きではないです。
なんとなく全てのキャラが幼く見えるのはちょっとご勘弁。

●キャラクター

無難を通り越して薄すぎます、これがこのゲームの印象を希薄にしていますね。
特に主人公は目的が散漫で、せっかく性格的に好きなタイプだけに非常に惜しいです。
キャラクター的な筋が通っていない、そんなイメージでした。

●ヴォイス

ない…訳です。
なんとなく納得してます。

●ストーリー

一応ノベル形式で進んでいきますが、どのストーリにしてもあまりパッとしません。
色々と中途半端な上、謎が多く残っているのも宜しくないです。
それなりの緊張感のあるシーンもあるんですが、ちょっと盛り上がらないうちに終わってしまう感じがします。

●音楽

BGMに使用されている曲は結構いいと思われますし、OPテーマソングも悪くはないですね。
しかし全体的なインパクトはそれほどないです。
EDテーマソングのギターソロはかなり絶望的にカッコ悪いです。

●システム

視覚的効果を狙った、映画のようなシステムが使われています。
まだ試験段階といった感じで、システム自体の完成度は高くはないですが、それでもこの挑戦は評価しますね。
しかし現状ではキャラが中途半端にディフォルメされていて、一部からは「気味が悪い」という批判もあります。
次はより完成されたシステムを見せて頂きたいと思います。

●難易度

そう難しい物ではないですが、見逃しやすいCGとかもあるようです。
まあ、基本的にはまともに進めば全てのCGが手に入ります。

 

★総評として、「実験作」とでもいうべき趣があります。
完成されないエロゲーに意味はあるんでしょうか、などとどっかのキャラみたいなことを言いたくなりもしますが、向かっている方向性は決して悪いとは思いません。
ただ、今回はあまりにお粗末でした。
まァ会社内部のゴタゴタもあったから仕方ないのかもしれませんが……(知っている人は知っている話ですね)。
次にどんなゲームを作るか、非常に興味があります。

 

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