White Album

業界初(かどうかは分かりませんが)の｢浮気純愛アドヴェンチャー｣です。
冗談でもなんでもなく、本当にメインになるのは｢浮気｣です。
勿論、そのまま今の彼女とより親密になっていくことも可能ではありますが、とにかくコンセプトがイタイですね。
その分なるべく心理描写やシーン描写を美しく飾ってありますが、実際の浮気はこんなキレイなモンじゃありませんので、皆さんご注意を。

★主人公はとにかく酷い男です。
彼女が甘いというか、寛容なのにつけ込んでやりたい放題、という印象はどうしても拭えません。
まあ、こんな事彼女がいない俺が言っても仕方ないんですけど、これじゃ同性は愚か異性からも好かれないと思うんですが、如何でしょうかね。

●エロ

非常に淡白です、手抜きって事はないですけど、あくまでも軽めで表現されています。
まあこれで異常なほど濃厚だったりしたら、シナリオライターは道を歩いてるだけで石ツブテを食らうでしょうね。

●原画

確か河田氏の手によるものだったと思いますが、相変わらずリアルに幼く見えてしまいます。
立ち画とかのバランスは非常に良いんですが、どうもツボからはハズレがちです。

●キャラクター

流石に良く練り込んだキャラ造形を持っていますが、みんな妙にキレイです。
グチャグチャドロドロとした深層心理みたいなものは全く出てきません、こんなコンセプトなのに。
そのあたりまで見せてくれて、所謂修羅場とかになってくれれば凄く説得力があると思うんですがね。

●ヴォイス

ありません。
あったら声優さん達、泣くか激怒しながら演技してたんじゃないだろうか。

●ストーリー

キャラ別攻略を基本とした、マルチタイプシナリオとなっていますが、どのシナリオでもあくまで｢人間のキレイな面｣を強調しています。
よって、話自体は何処か現実から浮遊したイメージがあります。
まあ、彼女がアイドルだっていう設定が既にかなり現実ばなれしているんですが、それにしても美しく見せすぎてあざといです。

●音楽

音楽はこれといって単体で聴く限りは訴えてくる物がありません。
ＯＰテーマソング・ＥＤテーマソングは中々いいと思います、ゲームの雰囲気とかなりマッチしています。

●システム

これといった斬新なシステムはありませんが、｢体力ゲージ｣がありますから、これを蔑ろにしていると思わぬ痛い目を見ます。
他は通常のアドヴェンチャーといって良いでしょう。

●難易度

それほどの難易度はありませんが、攻略にあたっては何より｢気合｣が必要になります。
何処まで非情になれるか、それがこのゲーム最大の難易度かもしれません。

★総評として、滅茶苦茶書いてますが、結構面白いゲームだと思います。
でも、彼女持ちの人はこのゲームをやったという事は内緒にしたほうが良いかもしれません、浮気願望を疑われる可能性があります。

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