夜が来る!
エロゲーとしては最早珍しくはなくなりましたが、本格的なRPGシステムを登載したゲームです。
と言うか、ここまで本格的だと、返ってエロゲーとしての説得力が薄れてしまいますね(苦笑)。
一応ヒロイン攻略とRPGのパーティー編成が密接に関係しているゲームではありますが、このゲームの場合はエロゲー的なアプローチはありません。
本格的なRPGだと思っておいて間違いはないです。
エロ (点数が高いほどエロいです) | 77点 |
原画 (点数が高いほど俺的には綺麗) | 80点 |
キャラクター (点数が高いほど魅力があります) | 73点 |
ヴォイス (点数が高いほど上手です) | 85点 |
ストーリー (点数が高いほど完成度が高いです) | 73点 |
音楽 (点数が高いほどシーンとマッチしています) | 86点 |
システム (点数が高いほど扱いやすいです) | 50点 |
難易度 (点数が高いほど攻略が難しいです) | 25点 |
★なんとも非常に平均的に纏っているゲームですが、とにかくRPG部分がかなり本格的に出来ていますから、猛烈にハマって抜け出せなくなったりもします。
ストーリー展開とかは普通の伝奇物と何らかわるところは無いんですけど、敵キャラの造形が弱かったのが残念ですね。
ただ、1度ハマるとしばらく抜け出せなくなる魅力があります。
●エロ
あまり濃厚なものは感じませんが、必要充分のエロさはあるので安心して下さい。
取ってつけたような物ではなく、ちゃんとストーリーと連動した物になっていますから、浮いたイメージは無いです。
しかし、これが無くても十分に成り立つくらいのRPGゲーム性があります。
●原画
かなり綺麗ですし、キャラデザなんかも好みですが、立ち画は各キャラとも表情変化がありません。
代わりに、メッセージウィンドウに表情が出るシステムを取っています。
イベント画はかなり繊細なタッチで描かれていて、壁紙にしたくなる魅力もあります。
●キャラクター
所謂主人公チームのキャラ達は、かなり良く練られたキャラ造形を持っていますが、残念ながら、敵キャラ達のキャラ造形と、その描写の時間が足りません。
したがって、プレイ中に「敵の強さ」とか「敵の行動理念」とかにあまり思い入れる事が出来ませんでした。
もうひと捻り欲しかったですね。
●ヴォイス
基本的に問題無しです。
各イベントや、通常シーンなどでのヴォイスには全く不満はありません。
しかし、フルボイスではありませんので、今ひとつ物足りない点もありました。
●ストーリー
それほど凝った話の流れはなく、どのヒロインにしろしっかりとした流れを持っています。
よって安心して見ていられるのですが、敵キャラとの絡みが(キャラ造形として始めから)弱いため、この辺りでは唐突過ぎてやや混乱します。
ここがしっかり構築できていれば、もっとしっかりとした展開が期待できたかと。
●音楽
かなり派手にギターサウンドを前面に押し出しています。
アプローチが完全にハードロックですから、聴いていて燃えます。
ゲームの雰囲気を盛り上げる役としてもかなり上出来で、優秀なBGMだと言って良いかと思います。
●システム
先述の通り「本格的RPG」ですから、ダンジョンの中ではセーブもロードも効きません。
かなり本格的に拘ったシステムですが、主目的があくまでもストーリーを進める事にありますから、こちらのレベルが上がると途中から「目的無きRPGゲーム」と化してしまいます。
ヒロイン攻略だけならそれでもいいんですが、なまじRPG部分が本格的なため、やがてどうしても物足りなくなってしまいます。
エロゲーと解釈するかRPGと解釈するか、それによってこのシステムの評価は大きく二分するかと思います。
●難易度
攻略はそれほど難しくありません。
きっちりとレベルアップをこなし、ヒロインとのストーリーを間違えずに進めていけば問題無しです。
特筆すべき難易度の高さはありませんが、選択肢も出てきますから、これを間違えないように。
★総評としてみる前に、このゲームは俺的にはRPGであると捉えましたから、それをお断り致しておきます。
で。
総評としてみた場合、このゲームはかなり面白いです。
とにかく夢中になること間違いナシです、RPGが好きならば。
プライベートな時間が多めにある人にはお勧めの一本だといえるでしょう。