年代別へヴィメタル研究3


いよいよ90年代へやって来た。
バカみたいなクソ音楽と、洒落にもならない下水道邦楽(全部がそうだとは言わないが)の陰に隠されてしまった感のあるHR/HMだが、どうしてどうして、まだまだ元気な連中もいるのだよ。
というわけで、ここもやっぱり20選だッッッ!!(←刃牙テイスト)

ランク

アーティスト

アルバム

一番有名と思われる曲

俺の推薦曲

一言コメント

NO・1

JUDAS
PRIEST

Painkilller

Painkiller

同左

伝統と格式、そして誇り。
全てをかけて放った
「先鋭化するへヴィネス」
を撃砕する、彼等の
「へヴィメタルは死なない!」
という回答。
「殺れるもんなら殺ってみろ!」
という雄叫びが聞こえる
強烈な大傑作。
(*注1)

NO・2

Winger

Pull

Spell I'm Under

Blind
Revolution
Mad

苦悩と絶望と思考錯誤、
あらゆる物の果てに
辿り着いた名作。
音楽表現者のプライドが
アルバム全体に炸裂する。

NO・3

MANOWAR

Louder
Than
Hell
(*注2)

The Power

同左

どんな苦境においても
決して揺らぐ事のない信念を
基盤に、
宇宙最強のメタル軍団が
叩きつける快作。
ギネス認定のラウドさを誇る
彼等らしいタイトルは
もはや
哲学の域に達している。

NO・4

DREAM
THEATER

Images
&
Words

Pull Me Under

Learning
To
Live

ラッシュ、イエス、
クイーンズ・ライク
といったところが実験してきた
「プログレとメタルの融合」を
最高の形で実現した傑作。
超絶テクとエモーショナルな
感情に酔え!

NO・5

GAMMA RAY

Sigh
No
More

One With The World

同左

カイ・ハンセンの
全てをかけた
「勝負」のアルバム。
力ずくで切り込んでくる
パワーと激情に聴き手は
成す術もなく翻弄される!

NO・6

EXTREAM
(*注3)

Porno-
graffitti
(*注4)

More Than Words

It's
A
Monster

自らファンクメタルと名乗る
彼等の最高傑作。
超絶テクと猛烈なノリ、
つくづく
その後の展開が惜しい
バンドだった。

NO・7

PANTERA

Varger
Display
Of
Power
(*注5)

Mouth For War

Fucking
Hostile

「へヴィ」という単語の意味は、
このアルバムの登場で
確実に変化した。
爆裂する極悪サウンド、
歴史を覆した作品。

NO・8

SKID ROW

Slave
To
The
Grind

Wasted Time

Slave
To The
Grind

ボン・ジョビと喧嘩別れした
悪ガキどもの第2作。
1作目とは打って変って
強烈なサウンドを
聴かせてくれる。

NO・9

VINCE
NEIL

Expose

Sister Of Pain
(*注6)

同左

モトリーを
一時抜けたヴィンスが
凄腕流れギタリスト
スティーブ・スティ−ブンスと
組んで作ったアルバム。
当時のモトリーは低迷中で
両者の明暗がクッキリと出た、
ある意味皮肉なアルバム。
だが、
内容は押しも押されもせぬ
超傑作。

NO・10

HAREM
SCAREM

Mood
Swings

No Justice
(*注7)

Savers
Never
Cry

カナダから、
彗星の如くHR界を襲った
彼等の第2作。
日本ではこれがデビュー作。
トリッキーでいながら、
基本を忘れないギタリスト
ピート・レスペランスの
プレイが素晴らしい。

NO・11

HALLOWEEN

Master
Of
Rings

Where Rain Grows

Sole
Surviver

新ヴォーカルの
アンディ・デリスの
ポップセンスが冴え渡る、
新生ハロウィンの第一作。
重たさとポップさが
絶妙に融合し、
新たなハロウィンを
演出している。

NO・12

YNGWIE
MALMSTEEN

The
Seventh
Sign

The Seventh Sign

同左

自動車事故という悪夢を
振り払って発表された、
「真の復活」作。
冴え渡るギターワークと、
新ヴォーカルの
マイク・ヴェッセーラの絶叫が
アルバムを
不動の名作にした!
(*注8)

NO・13

FAIR
WARNING

FAIR
WARNING

Hang On

同左

ドイツが生んだ
鬼才、ウリ・ジョン・ロートの
関係者達で作られたバンドの
デビュー作。
圧倒的なメロディセンスは
聴く者の魂を
揺さぶらずにはおかない。

NO・14

MEGADETH

Rust
In
Peas
(*注9)

Hanger 18

同左

日本かぶれの変態ギタリスト、
マーティ・フリードマンの
演歌フレーズがメタルと融合、
「良いのか?これで。」と言いたく
なるようなフレーズ満載。
それでも、曲は傑作だ!

NO・15

DEF
LEPPARD

Euphoria

Promises

Paper Sun

過剰なプロデュースを廃し、
ストレートなサウンドで
歴史を再現した傑作。
彼等の王道とも言える
ドラマティックな展開の曲が
ついに復活した!

NO・16

TOTO

Kingdom
Of
Desire

Don't Chain My Heart

Kingdam
Of
Desire

あのTOTOが、
全てを吹っ切って
メタルを
やってのけたアルバム。
職人魂にものをいわせて
傑作・豪快メタルに
仕上げている。

NO・17

PRITY
MAIDS

Sin-Dicade

Please Don't
Leave Me
(*注10)

同左

北欧特有の
透き通ったサウンドが
高度なアレンジ力と共に
アルバム全体を
包み込む傑作。

NO・18

METAL
CHURCH

Hanging
In
The
Balance

Losers In The Game

Down
To
The
Liver
(*注11)

あまりに特徴的なサウンドに
たいていの人は拒絶反応を
起こすものだが、
よく聴くと、
メタルの王道を突っ走る
バンドだという事が
認識できる。

NO・19

ROYAL
HUNT

Clown
In
The
Mirror

Clown In The Mirror

Wasted
Time

クラシカルなキーボードと
ブルージーなギターが
絶妙のバランスで
マッチする
衝撃的な傑作。

NO・20

RIOT

Night-
braker

Burn(*注12)

Babylon
(*注13)

泥沼の状況から
不屈の闘志で
立ち上がってきた彼等の
信念を貫いた、
「メタルはこうあるべし!」
と言いたくなるほどの名作。

*注1・・・このアルバムが出た頃から、世の中には「グランジブーム」と言うものが発生しており、汚い音とダークな歌詞、そして重たいサウンドが音楽界の主流となっていたのだ。折からの不況と相俟って、数々の名バンドが、レコード会社との契約を失っていく。「メタルは死んだ」と言われる所以である。個人的には「ナメんじゃねえ」と言ってやりたい。

*注2・・・MANOWARのアルバムは全てが桁外れの傑作なので、何を挙げてもいいのであるが、全部書く訳にはいかないので一つに絞ったのである。HAIL!!!!!

*注3・・・「エクストリーム」と言っても、来栖川綾香がチャンピオンである大会とは何の関係もないのであしからず。でも、入場テーマとかには使える曲がありそうだ。え?何を言っているか分らない?オタク度が足りん!!

*注4・・・邦楽のクソバンド(かどうかは知らねーけど)にこれと同じ名前のものがあるらしいが、「一緒にするな、馬鹿野郎」と言いたい。

*注5・・・アルバム的な物を考えると、この前のアルバムのほうが完成度は高い。しかし、シーンに与えたインパクトはこのアルバムのほうが大きいので、こちらを取り上げた。

*注6・・・このタイトルのHPが「必殺リンク衆」の中にあるが、勿論、元ネタはこの曲である。このえみお様、ちょっとお名前をご拝借・・・。

*注7・・・実のところ、どの曲が一番有名かは、全く解らないバンドである。ただ、「ヤングギター」にスコア(楽譜)が載っていたので、この曲にした。あしからず。

*注8・・・マイク・ヴェッセーラのヴォーカルは、日本のメタルバンドLOUDNESSでも聞くことができる。重い、掠れた低音部と、透き通ったハイトーンシャウトは、絶品だッッッ!!(←刃牙テイスト)

*注9・・・この頃のMEGADETHよりも、もっと後のほうがよりキャッチーなメタルをやっていて、個人的には好ましい。聴きやすさも、後のアルバムのほうが断然上だ。

*注10・・・元々は「殿」と、THIN LIZZYのヴォーカル兼ベースのフィル・ライノットと、二人の鬼才のユニットによる曲だった。これはそのカヴァーで、ほぼ元曲のまま。

*注11・・・決して「川下り〜♪」と歌っているのではないので、そのつもりで。

*注12・・・勿論、元はパープルの超名曲。すんごいベースとギターバトルが繰り広げられるアレンジになっている。

*注13・・・同じ曲名の違う曲が、どっかの日本の勘違い野郎どもによって歌われていたが、そいつらに会ったら俺は迷わずぶん殴るだろう。←だから、比べてどーする。


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