１０１９年４月

さて、今月は九重楼討伐強化月間だそうだ。
いつも通り、金を稼ぎに行くしかあるまいて。

早速戦闘開始だが、今回はスピードワゴンの初陣だ。
あまり芳しくないながらも、順調に成長していく。
今回は、楼閣の中まで進入するつもりなので、それなりの実力にまで鍛えねばならない。
しかし、敵がザコなのと、こちらの人数が増えたのでイマイチ上がりきらないという訳である。

さて、漸く七年坂までやってきた。
しっかりと用意して、早速中ボス・ダルマのところへ。

｢絞り取ってやる！　きさまの生命を！｣

｢浄めてやるッ、その穢れたる野望！｣

苦戦するかと思いきや。
何と、思いもよらない事に、小緑の放った一撃がダルマを寝かせてしまったのだ。
まさに一瞬の早業、あとはもういいように袋叩きである。
速攻でダルマを地獄へ送ってしまった。

｢地獄でやってろ｣

という訳で楼閣の中。
相手はかなりの硬さを誇る｢鉄クマ大将｣である。

｢なんだァこいつあ〜〜〜〜〜？　ケンカのド素人だ！　護っているのは頭部だけであとは全部…………スキだらけだぜ――――ッ！！｣

ところが、こちらの攻撃力がイマイチ足りず、一撃で倒せない。
それどころか、｢業ノ火｣で逆に反撃を食らう。

｢ゲブッ！　な…なんてヤツだ！　ハ…ハッタリじゃあねえッ！　こいつには指どころか、両足だって失ってもいい覚悟があるッ！　そして恐怖や痛みに耐える精神力がある！　やめりゃあよかった！　こんなタフガイにケンカふっかけるのはよォ！｣

特に困り者なのが、｢カラス天狗｣とのコンビ。
何せ｢太刀風｣なんつーとんでもない業を持っているのだ。
お蔭様でこちらは大変なダメージを受けまくりである。
特に、｢風｣が弱い小緑にはこれは脅威。
すかさずスピードワゴンが治癒術を施してダメージを回復。

｢これでどうだ！！　おれはよ！　あんたやなみさんの足手まといになるために当主になったんじゃね――ぜ！｣

｢呂婆斗、あなたってやつは…………わたしはあなたを軽んじて見ていたわ、いざという時退却するくらいだと……………すまなかったわ！　………ありがとう｣

何とか乗り切ったものの、終わる頃にはへとへとになっている。
報奨金は１３３２両、中々苦労に見合った数値だと言えよう。

｢だがな！　おれは大いに笑うぜッ！｣




奉納点：３２７７