1019年9月
祭りが一つ復活した。
その名も「豊年ムキムキ祭り」だそうである。
筋肉美を誇るアニキたちがハダカで踊り狂う祭りなのだろう、きっと。
「あの腕の筋肉のパワーある緊張! 祭りに参加する人形(と言うか山車)とはとても思えん!」
さて、それは良いとして。
今月も復興に大量に投資。
拾ってきた物を売りさばき、それを片っ端から投資していく。
死んだなみの装備からも、売っていい物は売り払う。
「こいつをたたき売って酒買ってこいィーッ、今すぐだァー!!」
「うっ……! こ…これは母さんの鎧だッ!!」
「死んじまった女のものなんか用はねェぜッ!!」
これで残金は、投資終了後も5000両を越えた状態を維持できた。
これなら来月も大丈夫そうだ。
とにかく拾った物を金に換える、選考試合に出場できるようになるまでは、これが基本姿勢である。
「じ……地獄へ落としてやるッ!」
そんな訳で出撃。
今月も例によって「鳥居千万宮」である。
今月の目的は封印されている「風車ノお七」サンを解放……できればいいな。
それにしても、最早入り口近辺の吸血ゾンビでは相手にならない。
「このまま『海をまっぷたつにさいて紅海を渡ったっつうモーゼ』のように…………この大将どもを突破してボスの九尾吊りお紺をブッたたいてやるっスよーっ」
そんな訳で、時間を浪費しないうちに前進。
せめて今月は、燃え髪大将との戦力差を測っておかねば。
しかし出ない、「風の車」を連れているヤツが出てこない。
そうこうしているうちに、とうとう時間が近付いてきてしまう。
ま、マジかよ。
「ま………まいったな…エ…エリナばあちゃん(?)にしかられるぜ!」
取り敢えず時間切れ前に、燃え髪大将と一戦交えてみる。
これはいい、かなりいい勝負が出来ている。
どうやら、思ったよりも実力がついてきているようだ。
さて、時間ギリギリとなったところで、マップ上の敵を殲滅する事に成功。
すかさず鳥居を潜り、また元のマップに戻る。
こうする事によって、そのマップには再び吸血ゾンビが現れるわけである。
で、ついに発見、「風の車」を連れた紅こべ大将である。
早速、有無を言わせず襲いかかる。
「しゃぶれ――――ッ、おれの剣をしゃぶりながらくたばりやがれッ! このドグサレがァ――――ッ」
無事に「朱の首輪」を取り上げ、解放成功だ。
予定通りという訳である。
「予告どおりは気分がいい〜〜〜〜ッ」
「キチョーメンな野郎っスねェ〜〜〜っ」
更に、燃え髪大将との連戦も制し、実力をつけているのを実感する。
「オレ達は力をつけているのをオレは実感した!」
しかしながら、まだまだ紅こべ大将を一撃で倒せない程度。
これはまだまだ修行が必要である。
「修行だって?」
「やらねばならん」
「もしかしておもいっきしハードなやつ?」
「256人分しかない」
「オー! ノーッ、おれの嫌いな言葉は一番が『努力』で二番目が『ガンバル』なんだぜーッ」
「てめ―――のセーブデータだろうがッ、この野郎!」
奉納点:5702
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