第20話 山上の惨劇の巻

1019年11月

 

相変わらず大江山は無視を決め込む。
今行ったとしても、苦戦するだけでいい事はなにもない。
より一層の強さを得てから行くべきだろう。

「今のおれは闘いのシロートなんだぜ! 波紋の修行を正式につめばたったの3代で朱点より強くなる才能があるッ!」

で、いつものように売買で物を処分。
商業・宗教・公共、それぞれの部門に1000両ずつ投資する。

ここで、復興概況をチェックしてみる。
累計投資額は42504両、かなりの金額になっている。
人口は10478人、世帯数は1918世帯。
復興の比率としては大した物ではないが、初期段階から比べれば、随分と復興してきたと言えるだろう。
これも偏に条星家の尽力の賜物だ。
感謝されて然るべきだな、うむ。

「万雷の拍手をおくれ京の都のボケども」

因みに、職業別で見てみると。

公家4%、侍4%、職人13%、僧侶5%、農民0%、商人2%、主婦8%、そして肝腎の無職は64%である。
なんだ、まだまだ無職ばっかりじゃんか。
町並みを確認してみても、まだまだ破壊されてる建物のほうが多い。
つまり、道程はまだ遠いという訳だ。

「げ〜〜、な……なんてこった〜〜〜〜」

という訳で、今月も出撃だ。
相変わらず狙いは鳥居千万宮である。

前回、急いで奥に進みすぎて痛い目を見たので、今月は入り口付近にいる吸血ゾンビどもから順番に片付けていく。
確実な所で稼ぐ事を念頭に置き、鳥居千万宮十をメインにして稼ぎまくる。
ここならば戦力バランスはこちらに圧倒的有利、戦勝点もそこそこ入ってくる。

「闘技場ではないが立体的な戦闘が楽しめよう!」

今回、運のいい事に熱狂の赤い火が灯っているので、その時に一気に進軍し、「夏狂乱」や「槌の指南」を手に入れるつもりだが、まあこれは予定であって決定ではない。
上手く行けば誰も苦労しなくてすむ訳だし。

しかしまあ、今更ではあるけど、このゲームは堅実なのが一番である。
間違っても無謀な戦いだけはやっちゃいけない。
それこそノミと同類である。
戦える場所と相手をきっちり見切って戦わないと、実際、いつこちらが死ぬ事になるか知れたものじゃない恐さがある。
そういう訳で、あくまで慎重に戦いを進めていく。

「できるだけ汗をかかず危険を最小限にし! バクチをさけ! 戦いのコマを一手一手動かすそれが『真の戦闘』だッーっ!!」

そして、予定にはなかったものの「業ノ火」をゲットする事に成功。
これは思わぬ収穫だった。
熱狂の赤い火の期間には「槌の指南」「土葬」とゲット。
残念ながら「夏狂乱」は手に入れられなかったものの、中々の好成績を残した。
やはり、基本に忠実に戦うのがベストである。

「それでいいっ! それがBEST!」




奉納点:6899

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