第3話 愛しの娘の巻

1018年 6月

 

さて、今月も引き続いて報奨金が出る。
今月の標的は「相翼院」である。
という訳で、多少の無駄遣いはOKという希望的観測を元に、いよいよ復興のために投資を開始。
流石は英国紳士、一般庶民の生活にも気を配るその高潔な精神。
最高の大甘ちゃんだぜ!

で、商業部門1000両ジャスト、公共部門は端数込みで504両を投入する。
これでちょっとだけいい武器が出回るはず。
取り敢えず、準備を整えたら出撃である。

実を言うと、季節が季節なのでホントは「白骨城」に行きたかったのだが。
今は金が欲しいのであくまで「相翼院」に拘る英国紳士、実は貧乏人かもしれない。

「食べ残しのチョコだ!!」

早速戦闘に入るが、しかしここの敵はまさに雑魚。
全然戦勝点が稼げない。
まるでこちらが悪役みたいだ。

「ブフ〜〜〜〜〜〜〜ッ。きさまら血のつまった皮袋どもがァ! どいつもこいつもズタボロの皆殺しにしてくれるゥ!」

宝箱から押収した金額もごく僅か。
完全に舐められている。

「ヌウウ、なめんじゃねえ!」

そして、「熱狂の赤い火」の期間がスタート。
まずは順調に「白浪」をゲット。
はじめてゲットする術である。
更に、次の敵は「鞍馬ノ長刀」×2と「水葬」を持っている。
しかし、敵の数が多い。
ある程度の長期戦は覚悟である。
ところが。
当らない、敵の攻撃が当らない。
全く持って無駄な攻撃を繰り返すカッパ。

「無駄無駄無駄無駄ァ!!」

実にあっさりと、殆どダメージなしで片付けてしまった。
更に、今度の敵は「矛錆び」と「木の葉二つ」のコンビネーション。
これもいとも簡単にゲット。
しかしながら、このマップを迅速に移動する事は難しく、そこで赤い火の期間は終了。

多少不満が残る成果であるが、これも仕方ない。

しかし、なみの成長は著しい。
流石に逞しい娘に育ったものだ。
そんじょそこらの吸血ゾンビは、最早相手にならない。
次回からはもうちょっとダンジョンの奥まで進んでみるとしよう。

そののち徹底的に敵を殲滅、帰還する。
そして報奨金580両をゲット、す、少ない……。

「乙女心をもてあそんだわね――――ッ!!」

 

奉納点:740

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