第5話 炎のオニーの巻

1018年 8月

 

今月こそは白骨城へ行かねばなるまい。
このチャンスを逃すと次は1年後、そんなに悠長に過ごす訳には行かないのだ。
選考試合があるにはあるが、全然投資していないのと、実力が全く足りないので、今回は見送りである。

「こいつらとケンカする理由はない。さあごいっしょにィ―――、ハッピーうれピーよろピくねェ〜」

まずは装備を整える。
ここの敵は、普通のマップの敵に比べると1ランク強い。
これを撃滅するには、それなりの装備が必要になる。
まあ、目的としては「速瀬」を手に入れること、それを済ませば後はどうでも良いので、気が楽といえば楽だ。
今回中ボスに当るかどうかは、その時の調子で決めるとしよう。

さて、白骨城。
今回は目的が目的なので、思い切って変則的な手段に出る。
まずザコ供を徹底的に無視し、白骨城4ノ丸へ直行。
ここの敵は今の実力ではかなりキツイ相手なので、苦戦は免れない。
なので無駄な戦いを避け、熱狂の赤い火の期間に合わせて戦闘開始。
蓑ワラジ、鉄クマ大将の強力なコンビにかなりのダメージを負わされたが、無事に「速瀬」をゲット。
作戦通りである。

「完璧だぜ――――ッ!!」

だが、終わってみれば健康度は88まで下がっていた。
これはとてもではないが、ここで戦い続けるのは無理だ。
ならば、方法は一つ。

「逃げるんだよォ!」

という訳で、得意の足技で1ノ丸まで戻ってきた序那参。
ここなら敵も弱く、稼ぎとしてもそこそこだ。

Massacre(マサクゥル!)
皆殺し!

出てくる敵を大虐殺、まさに手当たり次第である。
術を効果的に使って全滅していく。

「軟骨がうめーんだよ軟骨がァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

いつの間にやら1ノ丸には敵はいなくなってしまった。
そこで、今度は外に出ての虐殺コース。
ここでもあっという間に敵が減っていく。

「このマップ、一夜かからんうちにおれのものだな」

すっかり悪の帝王ぶりも板についたころ帰還。
戦利品は少なかったが、目的を果たしたという事で良しとしよう。

「過程や……! 方法なぞ………! どうでもよいのだァ――――――ッ」

 

奉納点:1657

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