ジョジョエア

ジョジョ+AIRのジョジョネタ・第3部


ジョジョエア・コピペ劇場:SUMMER編

※過去のネタをコピペし、弄くる事で間を持たす試み・その2

英雄として眠るの巻

 

母君が選んだ道は、下草が深くひどく歩きづらかった。
心なしか、さっきより足が早まっている。
…そうじゃない、俺が遅れているんだ。

【裏葉】「柳也様、顔色がすぐれないようですが…」

裏葉が耳打ちしてきたが、答える余裕もない。
一歩ごとに身体がみしみしと軋(きし)む。
気がつくと、太刀の鞘に左手を添えていた。
まったく出し抜けに、目の前がひらけた。
森の中のそこだけが、ちょっとした空き地になっていた。
行く手の斜面に沿って、大小の石が積まれていた。
かなり古い石垣だった。
月は煌々と照り輝いている。
舞台の上に引き出されたようだった。
身を隠せるようなものはなにもない。

びんっ

森のどこかで、楽器めいた弦の音が鳴った。

ぎりぎりぎりぎり…

次いで、弓を引き絞る音。
冷たい汗が、一瞬で背中に噴き出す。

【柳也】「散れっ!身を低くしろっ…」

叫びざまに抜刀し、三人の前に飛び出る。
神奈を無理矢理引き倒すようにしながら、裏葉がその場に伏せた。

ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅんっ…

無数の矢が降り注いだ。

【柳也】おおおおッ も ものすごい矢の広がりとその爆発さながらのスピード!

【柳也】「地面に伏せるか! それとも飛んでよけるか!」

柳也は頭の中で状況を想像する!

【柳也】だめだ! どうしても広がり飛んでくる矢のどれかにあたってしまうッ!!」

 

グオン

 

無数の矢が迫ってくる!

【柳也】「こおおおおおおーッ これしかない!」

ジャンプして体を水平に倒す柳也!

【柳也】「当たる面積を最小にして波紋防御!」

 

 

【裏葉】「………………柳也様、なにをしておられるのです?」

気がつくと、敵も味方も唖然としていた、当たり前か。

【柳也】「いや、せっかくのチャンスなのでジョジョネタを……」

【裏葉】「この緊迫した場面でジョジョネタですか?」

【柳也】「いやぁ〜、場が和むかと思ってさ」

                                                               ミ    ン   チ
【裏葉】「笑わせないで下さい! 骨ごとひき肉にして差し上げますよ」

【柳也】「ごめんなさい……」

 

ジョジョエア(JOJO+AIR):SUMMER編

八百比丘尼・神奈の巻

 

やがて音が戻った。
血の匂いが漂っていた。
十数人はいただろう射手の半分が、即死していた。
残った兵たちも、既に戦意を失っていた。

【雑兵】「ひっ…」

【雑兵】「ば、化け物だあ…」

弓や箙(えびら)を放りだし、森の奥へ逃げ失せた。
母君は、ただ静かに立ちつくしていた。
衣の袖を夜風に遊ばせ、遠い満月を見つめていた。
やがてその身が揺らぎゆっくりと土に倒れた。

【神奈】「…ははうえっ!」

【柳也】「抜くなっ」

矢に手を伸ばそうとした神奈を、俺は制止した。

【神奈】「なにを申すかっ」

【柳也】「矢を抜くんじゃあねーぞッ! 出血が激しくなる!」

【神奈】「……おぬしは一枚のCDを聞き終わったら」

そう言って神奈は両手でCDケースを閉じる動作をする。

【神奈】「キチッとケースにしまってから次のCDを聞くであろう?」

【神奈】「誰だってそーする、余もそーする」

そう言って神奈は矢を引き抜いた!
血が溢れ出る!
しかし、母君はとても嬉しそうな顔をしていた……。

【母君】「か…神奈…成長しましたね…この状況で咄嗟にジョジョネタを使いこなすなんて…」

【神奈】「柳也殿のネタ振りが良かったからだ…。柳也殿こそ、誠の忠臣ぞっ…」

【裏葉】「なんつー会話ですか、それは」


ジョジョエア(JOJO+AIR):観鈴ルート7月23日

アトム・ハート・ケイスケの巻

 

【男】「君のしていることはすごいと思うよ」

【往人】「いや、大したことないぞ…」

【男】「でもこれでは子供は見向きもしないだろう」

【男】「いくらすごいことをやっていても、楽しくなかったらそれは興味の対象じゃない」

【往人】「………」

【男】「こんな力を持ってるなら、職業を変えることをお薦めするよ」

【往人】「余計なお世話だよ」

【男】「そっか…ま、好きでやっているのなら仕方ないな」

【男】「というわけで、君の発展を祈って」

箱を差し出される。
どう見ても、チップではない。

【往人】「何だよ、これ」

【男】「お礼。家に帰ってから開けてくれ」

そう言い残して、男は立ち去っていった。

【往人】(学者じゃなかったのか、あいつ…)

【往人】(すると、これはなんだ…)

手には、包装された箱。
俺はその場で包みを解いてみる。

【子供】「わぁ、おいしそうだね」

近くにいた子供が一緒に覗いて、そう言っていた。

【往人】「だろ」

俺はそれを脇に抱えて、その場を立ち去る。
中身はショートケーキの詰め合わせだった。
結局得られた収入は、このケーキだけだった。

 

――――――その頃の【男】こと橘敬介―――――――

 

観鈴よ……………いま…どこにいるんだ?

街の中をふらふらと歩く敬介。

                               ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・
【敬介】「おまえは少女の頃から『友達を絶対に作れない性格』……………………それは誰にも止められない…」

【敬介】「でも…それがおまえの不幸というのなら僕は守ってあげるよ…晴子からおまえを取り戻してカワイイおまえを守ってやるよ…」

敬介の目から派手に涙が溢れ出る!

        ・   ・   ・   ・    ・   ・   ・   ・    ・   ・   ・     ・
【敬介】「だって僕のたった一人の『娘』
 ・   ・   ・   ・
だものな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


ジョジョエア(JOJO+AIR):SUMMER編

法術のランプの巻

 

あれだけにぎやかだった市も、今は閑散としている。
市女たちが店をたたみ、ぽつりぽつりと去っていく。
夕陽が山際にせまり、喧騒も褪せていく。
昼間の熱気を惜しむように、蜩(ひぐらし)が澄んだ声をひびかせている……はずなのだが、聞こえるのは不機嫌そうな雄鶏のつぶやきばかりだ。

【鶏】「こっこっこっ…」

【神奈】ホラホラ ハラがすいたのか!? マイケルにプリンス。がっつくんじゃあないぞッ! ちゃんと栄養は考えて好物の貝ガラも入ってるよ! 丸々太っておいしいニワトリになるんだぞ…ライオネル」

羽のある者同士、楽しげに語らっている。

【店主】「頼むからやめてくれ。そいつはうちでいちばん上物の尾長なんだ」

店の主もたいそう嬉しそうだ。
頭の弱い可哀想な娘だ』と言ってはあるが、我慢もそろそろ限度だろう。

【柳也】「こら、いいかげんにしろっ」

【神奈】「帰れッ! 話は聞かんぞッ!」

神奈は柳也に背中を向けたまま激しい語調で言う!

【神奈】「よ…余に話しかけるのはやめろッ! この余に誰かが会いに来るのは決まって悪い話だッ! 悪い事が起こった時だけだッ!」

 

クルッ

 

神奈は勢い良く振り返りつつ叫ぶ!

【神奈】「聞きたくない! 帰れッ!」

ごいん。
後ろから誰かが神奈の後頭部を殴った。
裏葉だった。

【神奈】「痛いぞ」

【裏葉】「神奈様成長しておりませんね…いまだに相変わらず後先考えず『ジョジョネタ』『ジョジョネタ』といってるんですから」

【柳也】「いや、どっちもどっちだと思うが……」


ジョジョエア(JOJO+AIR)

KONGOHの呪縛の巻

 

  空海                           

   |                                 
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金剛峰寺及び武士団――――殺害―――――――――→ 八百比丘尼
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  ―――――――――――――――殺害―――――――――→  神奈備命
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  ―――――――――――――――殺害――――――――――→  柳也
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〜〜〜〜〜〜〜〜1000年経過〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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  ――――――――――――間接的に殺害――――――→  神尾観鈴

 


ジョジョエア(JOJO+AIR)

星のアザをもつ男の巻

 

法術使い家の男性は、代だい背が高く、悪い目つきの上若白髪の容貌的特徴をもつ。社会的には一部の女性から圧倒的に信頼される割には、最低水準の地位しか得られないが、家族的には居候。ラーメンセット好きで奇行癖おう盛。生涯ひとりの女性しか愛さないのも共通である。


ジョジョエア(JOJO+AIR):共通ルート・スタート直後

人形遣い その正体! の巻

 

俺は地面に降り立つ。
もわっとした熱気とバスの残した排気に包まれる。
立ちくらみを覚え、目を閉じる。
遠ざかってゆくバスのエンジン音が聞こえなくなると、入れ替わりにセミの大群の声が押し寄せてきた。
息を吸うと、潮の匂いが鼻をつく。
陽光は何にも遮られることなく首筋を焼き続けていた。
俺はゆっくりと目を開ける。
広がるのは、見知らぬ土地の夏の光景。

【往人】「ど田舎だ…」

俺はバス停のベンチに腰を下ろす。

【往人】「ふう…」

何本かささくれ立った木がケツに刺さっているが、気にしないことにする。

【往人】「で…なんだ。俺はこんなところで何をしているんだ…」

暑さで思考がうまく回らない

【往人】「このバス停留所……異常ですッ! あ…暑…いや 熱すぎるッ!」

気がつくと、子供達が黙って見ていた。
それから、僅かばかりのおひねりをくれる。

そんなに似てたのか?
今のジョジョネタ……。


ジョジョエア(JOJO+AIR):美凪ルートBE直前

人形への誓いの巻

 

【往人】「……甘えるな」

【美凪】「え………」

遠野の体がすくんだ。
瞳の中の、期待と恐怖。
みるみるうちに、絶望の色に染まっていく。

【往人】「…なにを期待しているんだ?」

【美凪】「それ…は……」

コンクリートを見つめながら、目を泳がせる。

【往人】「俺に、なにを望んでいるんだ?」

【美凪】「…それ…は……」

髪の中に手を差し込んで、頭を抱えて。

【美凪】「それ、はっ……」

今にも叫びそうになりながら…言葉を紡ぐ。

【往人】「…おまえは、出来なかった」

【往人】「自分で、夢から覚めることも」

【往人】「自分の居場所へ、戻ることも」

【美凪】「……」

遠野は、震えていた。
縮こまって、頭を抱えて、震えていた。
涙は流れていなかった。
それすら忘れてしまったかのように、ただ震え続けていた。

【美凪】「だか…ら……」

それでも、言葉を絞り出す。

【美凪】「だか…ら……」

眉を、ぎゅっとひそめて。
遠野は、それでも答えを求めた。

【往人】「…だから」

【往人】「だから…せめて…」

【往人】「自分の口から言うんだ…」

【美凪】「うう…………う」

【美凪】(学校の屋上の雨上がりの部活動! ……私は今! とても恐ろしい想像しています!)

【美凪】(国崎さんは私との肉体関係を目的にしているッ! 思えば彼は辞書でタ行を調べていた!! そして今、彼は 選択肢をわざと間違う事によって私のエッチシーンCG回収を狙っているッ!)

【往人】「それすら出来ない人間とは……」

【往人】「俺は…行けない。遠野! それを自分で言わないという事は我われの愛情を疑うという事! 愛情を失うぞッ!

【美凪】(ううっ! 国崎さんの目に威圧されて目を伏せてしまいました…………。これもあくまで疑惑にすぎず 私の心にも確信がまるでないからです! し…しかし 国崎さんの気持ちを試す方法がひとつだけありますッ!)

【美凪】「国崎さん! 大道芸人としてあなたの相棒の人形の名誉にかけて 誓って下さいッ! 自分の潔白をッ! 自分の相棒に誓えるなら 私は次のセリフを言い2度とこの話はしません!」

意表を突かれた表情になり、固まる往人!

【美凪】(もし 私の恐ろしい推理どおり わざと選択肢を間違っているなら……なんらかの反応をみせるはず! いいえ! 彼の誇りに対する性格から「誓い」はできないはずです!)

【美凪】「国崎さん! さあ! 誓ってくださいッ!」

【往人】「ち……誓いか…………ぐぐぐ…」

追い詰められた表情でよろけ、あとずさる往人!

 

クァァ!

 

極限まで追い詰められ、往人が反応する!

【往人】「い…いや! おれの前であの人形の話はするな…あの人形の名誉に誓うだと? かんちがいするなッ!」

 

ブルブルブル

 

往人は体を振るわせ、髪を逆立てて激昂する!

【往人】「あんなボロ人形に名誉などあるものかァ―――――ッ!!」

 

ド   ド   ド

 

【往人】「遠野! 次のセリフを言えッ! そしてCGを渡すんだァ―――――ッ!」

実力行使に出た往人!
美凪に殴りかかる!

 

ゴアッ ブァボ

 

しかし、殴られた美凪はその拳を受け切ってみせる!

【美凪】「あなたへの疑惑が確信に変わりましたッ! 国崎さん! あなたの動揺と狼狽は普通じゃありません!」

拳を殴られた顔面で受け止め、耐え切る美凪!
往人は力で捩じ伏せようと、美凪の目に指を突っ込もうとする!

【往人】「親指をつっこんでやるッ」

 

ビン

グアシ

 

その拳をいちはやくからめとる美凪!
そのまま力任せに往人の腕をねじり上げた!

 

グオン!

バギバギバギベギ

 

【往人】「うげえ! う…う、こ…こいつなんて力だ」

【美凪】「私は貞操を守るッ! 感動系シナリオを守るッ!」

【往人】「ううッ!」

 

グォオオン

 

叫ぶなり、美凪は往人を放り投げる!
そのまま屋上の扉を突き破り、階段を転げ落ちていく往人!

 

バゴォオン

バキバキ

 

【往人】「うわあッ!」

 

ドド―――〜ン

 

踊り場に叩きつけられる往人!
衝撃で暫く立ち上がれなくなる!

 

グッググ…

 

【往人】「や………犯るか………」

【往人】(い…いや今はまずいッ! 力づくでエッチシーンに持ち込むぐらいなら最初から陵辱系ゲームにするッ! 目的はあくまでCG達成率100%! 感動系シナリオでなくてはならん!)

そんな往人を屋上から見下ろし、リキを入れて指差す美凪!

 

ババ――――――〜ン!

 

【美凪】「あなたのこの約半月間の考えがわかりました! 私たちには最初から愛情はなかった!」

 

【往人】「冷静に考えると、これって見事なバンドエンドだよな……」


ジョジョエア(JOJO+AIR):美凪ルート7月25日

暗黒の騎士達の巻

 

【みちる】「にゃはは、そういうわけでね、国崎往人」

笑顔が、俺の目の前にとまる。

【往人】「うん?」

【みちる】「えっとねー」

【往人】「なんだよ」

【みちる】「ちょっとだけ、ふんばってくれる?」

【往人】「ふんばる?」

【みちる】「うんっ」

【みちる】「あ、うごかなくていいからね。その場でいいから」

【往人】「あ、ああ…」

言われたとおりに、その場で下半身に力を入れる。

【みちる】「準備はいい?」

【往人】「…なんの準備だ」

【みちる】「んじゃあ、いくよー」

【往人】「いく?」

すっ、とみちるの姿が消える。

【美凪】「…あ…国崎さんが危ない…」

【往人】「えっ」

と、気づいた時には、もう遅かった。

【みちる】「パウッ!」

 

ドズ

 

【往人】「うげぇ!」

みちるの拳が往人の鳩尾にめり込んだ!
鳩尾を強打され、呼吸困難に陥る往人。

【往人】「くうっ うふ! がはっ!」

悶え苦しむ往人に、みちるが言う。

【みちる】「そうそう、肺の中の空気をすべて……一CC残らずしぼり出せ!」

 

け、結局このオチか……。

【美凪】「…仲良し?


 

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